スバル3年ぶりの復帰でニュル24時間レースに期待大! 大波乱の予選レースでBMW M軍団が大暴れ (1/2ページ)

この記事をまとめると

■ニュル24時間耐久レースが50回目の記念レースを迎えた

■BMWのMも50周年を迎えるということもあり例年以上に気合いが入っている

■日本からもスバルが3年ぶりにニュル24時間レースに参戦する

伝統のニュル24時間レースは今回で50回目の記念レース

 5月24日から始まる欧州最大級のツーリングカーレースの祭典「ADACニュルブルクリンク24時間レース」を前に、本戦への進出をかけて各チームが挑む予選レースが5月6日(金)から8日(日)に行われた。ニュルブルクリンクサーキットは、DTMやGTマスターズレースなどが行われる常設のグランプリコースと「ノルドシュライフェ(北コース)」と呼ばれる森林山間コースをつなげた約25kmのロングコースである。

 今年の24時間レースは、第50回記念レースであり、また昨年までのCOVID-19制限のない久々のフルスペックで行われる大会だ。それに向けたこの予選レースには、合計91台がエントリー。日本からも3年ぶりにSUBARU/STIチームが唯一のジャパンチームとして、SUBARU WRX STIを1台持ち込んでいる。

 今年の24時間レースに並々ならぬ意気込みで臨むのは、本年より本格導入を果たしたBMW M GT3軍団だろう。全体の8%に近い7台をエントリーしている。とくにファクトリーサポートでDTMに出場するシューベルトモータースポーツが1台、同じくDTMレギュラーのワーケンホルストチームからは3台のM4 GT3が顔を連ねるほか、4月に当地で行われたニュルブルクリンク長距離シリーズ(NLS)第2戦でM4 GT3を優勝に導いたROWEレーシングが2台、さらにヤングドライバー3名で「緑の地獄」(ニュル北コースの俗称)に臨むBMWジュニアチームが1台という内訳だ。

 これらのチームをバックアップしているのが、本年50周年を迎えるBMW Mスポーツだ。ニュル50回大会で、50周年目のMブランドが意気込むのは当然のことだ。

 予選レースのQF1(ややこしい) が始まると、真っ先に北コースに飛び出して行ったのはROWEレーシングのM4だった。イエローやコード120または60(アクシデント処理のため時速120kmまたは60kmに制限)が出やすい北コースでは、セッション序盤のクリアラップに全開アタックしておかないと理想のタイムは記録しづらいからだ。コースサイドで見ていても、鼻息の荒さが伝わってくるようだった。しかし、続けて行われたQF2との合算では、25号車フーバー・ポルシェ911 GT3(991 II)がトップタイムで、2位に98号車ROWEレーシングM4 GT3、3位に72号車BMWジュニアチームのM4 GT3、4位に99号車ROWEレーシングM4 GT3が続く展開となった。


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