エンジンブレーキ売ってますか? 「半クラ」と言われて軽く「プッ」! 本当にあった運転初心者の爆笑エピソード5つ (1/2ページ)

この記事をまとめると

■教習所や免許取得直後の一般道でのクルマの運転は緊張するもの

■思わず笑ってしまうようなハプニングが起こることも

■初心者の勘違い&失敗エピソードを5つ挙げて紹介する

エンジンブレーキひとつください!

 皆さんは覚えていますか? 初めて教習所に行った時のことや、免許を取って恐る恐る一般道で運転した時のドキドキを。遠い昔の話ですか? もしかすると今まさに、体験中の人もいるかもしれないですね。初めてのことにチャレンジするのですから、失敗や勘違いはつきものです。が、やっぱり聞くと思わず笑ってしまう、運転初心者のあぁ勘違い。今回はそんな、本当にあった勘違い&失敗エピソードをご紹介したいと思います。

 1つ目は、ガソリンスタンドの店員さんが実際に体験したお話です。とあるコンパクトカーに乗って入ってきたお客さん。給油するのかと思い駆け寄ると、窓を開けてちょっと不安そうな顔でひと言「あのぉ、エンジンブレーキが欲しいんですが、売ってますか?」。店員さんは一瞬、何のことか分からず「はい?」。するとお客さんは続けます。「隣りのお宅のご主人が、坂道ではエンジンブレーキを使うといいと言っていたんですが、うちのクルマにはついていないようなので」。店員さん「いえいえ、お客様のクルマにもエンジンブレーキはありますよ」。お客さん「ないんですよ、サイドブレーキならあるんですけど」。

 どうも話がかみ合わない。それもそのはず、エンジンブレーキとは走行中にアクセルを緩めるとエンジンの回転数が下がることによって得られる減速力のことですが、このお客さんは「エンジンブレーキ」というペダルやレバーが存在するものだと、すっかり勘違いしていたのです。店員さんは苦笑しつつも、丁寧にエンジンブレーキとはなんぞやを説明してあげましたとさ。ちなみにこの店員さんはのちに、「エンジンブレーキオイルを交換したい」と言ってきたお客さんもいたと証言しています。

 2つ目は、教習所の実地講習でのお話です。最近はAT免許を取る人の方が優勢ですが、昔は圧倒的にMT免許が主流でした。MT車の運転で最初に乗り越えなければいけない試練が、半クラ。そう、半クラッチですよね。ギヤを入れた状態で、ゆっくりと左足を動かしながらクラッチペダルを緩めてくると、クルマがゆっくりと動き出しますが、この時のクラッチが半クラッチという状態です。これがうまくできないと、エンストしてしまうので初心者の頃はとても緊張するシーンでもあります。

 とある教習所のベテラン教官にあたった実地講習初日のAさん。ガチガチに緊張しつつ教習車に乗り込むと、教官に開口一番「はい、半クラして発進!」と言われ、頭の中で「半クラ? 何だそれ? う〜ん、そうだ、これか!」ものすごい勢いで考えた末に、ハンドルにあるクラクションを軽く押して「プッ」。車内はシーンと長い沈黙が流れたあと、「お前なにやってるんだ?」あきれ顔の教官。「いや、その、半分くらいのクラクションを……」。半クラ=半分のクラクション? 「バッカも〜ん!」と教官に怒られたのは言うまでもありません。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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