運転環境の悪さがテクニックを磨いた!? まるで誘導員がいるような絶妙の「譲り合い」をバンコクで見た! (1/2ページ)

この記事をまとめると

■筆者はタイ・バンコクを訪れた

■交通を見ていると、ドライバー同志があうんの呼吸で譲り合っているのに気付いた

■日本人には苦手な行為のように思える

バンコクにも地元ルールが存在した!

 バンコクに限ったことではないが、東南アジアの主要都市における道路渋滞のひどさは、ある意味“名物”のひとつともいえよう。しかし2年ぶり、そしてコロナ禍の中でバンコク入りすると、東京など日本の都市と同じくクルマの通行量も少なめとなっているようで、コロナ禍前の“ヘビー”な渋滞はいまのところタクシーに乗っていても遭遇しない(それでも渋滞はある)。

 ちなみに、いまウクライナ侵攻で世界から非難を浴びているロシアの首都モスクワの道路渋滞のひどさはコロナ禍前では世界的にも有名であった。東京と同じく市街地中心部を囲むように複数の環状道路があるのだが、いつでも渋滞しており、たまにスムースに流れていると“奇跡”ともされていた。また、なんの前触れもなく主要幹線道路が通行止めになることもあり、これが渋滞を助長しているとのこと。あるタクシードライバーは「誰かお偉いさんが空港を使うときには、前触れもなく空港へ通じる高速道路がクローズされる」と語っていた。モスクワ周辺に複数ある空港のなかには、空港へ通じる道路が高速道路1本しかないといったところもあると聞く。こんなところで突然クローズになったら大パニックになると考えたことがある。

 話をバンコクに戻すと、そうはいっても道路はガラガラというわけではなく、多くのクルマで溢れている。日本においても、自分の住んでいる都道府県に比べ、出張先だけでなく、隣接県でさえクルマを運転していると、自分の生活圏と比べて道路に“クセ”があるのに気がつく人も多いはずだ。筆者の住んでいる県では、地元民はあまり気にしないのだが、時おり「右折レーンのない道路でも、どこでも右折できる(?)」などと言われることがある。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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2019年式トヨタ・カローラ セダン S
趣味
乗りバス(路線バスに乗って小旅行すること)
好きな有名人
渡 哲也(団長)、石原裕次郎(課長) ※故人となりますがいまも大ファンです(西部警察の聖地巡りもひとりで楽しんでおります)

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