楽しい行楽が一瞬で地獄! 大半はドライバーの「点検不足」で起こる夏の高速道路トラブルTOP5 (1/2ページ)

この記事をまとめると

■夏は高速道路を利用する機会が増える季節

■同時に各種トラブルも増える時期でもある

■JAFのロードサービスの出動理由トップ5とそれぞれの対策について解説する

タイヤに関するトラブルがダントツに多い

 夏休みは帰省や旅行、行楽などで高速道路を利用する機会が増える季節。同時に各種トラブルも増える時期でもあるので、その傾向と対策について考えてみよう。

 まず去年(2021年)、お盆時期の高速道路でのJAFのロードサービスの出動理由のトップ5から。

1位 タイヤのパンク・バースト・エア不足 809件(39.33%)

 高速道路のトラブルでダントツに多いのがタイヤに関するトラブル。タイヤに関するトラブルの大半は、事前の点検で防げるものと言われている。

 一般社団法人日本自動車タイヤ協会が2016年に実施したタイヤ点検結果によると、高速道路を走るクルマのタイヤ整備不良率は 27.3%。4台に1台以上の割合だった。

 高速道路では一般道よりもスピードが速いし、連続して走り続ける時間も長く、荷物や乗員も普段より多目になりがち。

 つまりそれだけタイヤに対する負担が大きいわけで、タイヤを支える空気圧の管理がとくに重要。

 指定空気圧よりも内圧が低い場合、

・発熱によりサイド部のコード切れや、トレッドセパレーションが発生しやすくなる。

・ハイドロプレーニングやスタンディングウェーブが発生する可能性が大きくなる。

・ホイールからタイヤビート部が外れやすくなる。

 といったリスクが高くなるので、高速道路に乗る前には必ず空気圧を点検・調整しておくこと。タイヤは異常がなくても「自然空気漏れ」をする。

 乗用車用タイヤでは、1カ月で約10%も「自然空気漏れ」で空気圧が低下するので、出かける前にスマホの充電を済ませるように、タイヤの空気圧も車両指定空気圧の0~+20kPaの範囲内で調整すること。

 高速道路の利用がなくても空気圧は1カ月に一度点検するのが原則。ハイブリッド車やEVはとくに空気圧をチェックする期間が開き気味になるので要注意。

 同時に溝の残量や、異物やキズ、クラックの有無なども目視でチェック。こうした点検を起こらなければ、突発的なパンク以外のタイヤトラブルはほとんど避けられるはず。

2位 事故

 これはいろいろな要因がありすぎるが、まず時間に余裕を持って行動すること。そして体力を温存しておくこと。疲れを感じたらきちんと休息することに尽きる。

 正しい姿勢で運転し、視線を遠くにし、なるべく速度一定で走るのもコツ。ライトは早めに点灯し、バックミラーで後方のチェックも怠らないようにしよう。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

愛車
日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
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