地味にスゴイ「裏方さん」! スーパーGTを支える「2つの仕事」を直撃した (1/2ページ)

この記事をまとめると

■スーパーGTではさまざまな人が裏方としてドライバーをサポートしている

■なかでも欠かすことのできない存在となるのがチームマネージャーだ

■そのほかレースカーを運ぶトランスポートのドライバーなども裏方としてチームをサポートしている

チームに必要なさまざまなものを手配するマネージャー

 2名もしくは3名のドライバーで1台のマシンをシェアし、ピットストップ時にはドライバー交代や給油、タイヤ交換を実施するスーパーGTは、まさにチームワークがリザルトを左右するカテゴリーだ。

 ベストリザルトを築くためには、安定したドライビングを実践するドライバー、戦況を分析して戦略を導き出すチーム監督、ドライバーのコメントやデータをもとにマシンをベストな状態に仕上げるエンジニア、そして、チーム監督およびエンジニアの指示に合わせて完璧な作業をこなすメカニックなど、数多くのスタッフの力が必要となってくるが、スーパーGTを戦うチームでは、そのほかにもチームを支える「裏方さん」が活躍している。

 なかでも、レースウィークで欠かすことのできない存在となるのがチームマネージャーだと言えるだろう。その業務はなかなかハードで、TGR TEAM SARDでチームマネージャーを務める宮本真明氏は「まずレースウィークの前に行うこととしては移動と宿泊、食事の手配で、スーパーGTでは1チームにつき30名のメンバーが動いていますが、サーキットにきてもスタッフが生活できるように準備をしています」とのこと。

 さらに、サーキットについてからもこなすべき業務は多く、同じくTGR TEAM SARDでチームマネージャーを務める宮島花蓮氏によれば、「ドライバーの食事を用意したり、着る服を用意したり、セッション中はヘルメットやグローブ、ドリンクを管理したり……といった感じで身のまわりのサポートを行なっています。あとはチームのミーティングに連れて行ったり、取材対応のコーディネートなど、主にドライバーのケアを行なっています」とのことだ。

 ちなみに宮島氏はKYOJO CUPに参戦するなどドライバーとしても活動中で、ドライバーの気持ちがわかるだけに細かい対応を行なっていることだろう。

 レース終了後は「スーツやウェア類などのクリーニングもマネージャーの業務で、スポンサーへの報告書や写真の配信、ピット作業やオンボードなどレース中の映像の配信など広報に関わる仕事もマネージャーがやっています」と宮島氏は語る。まさにチームマネージャーは“チームのお母さん”的な存在となっており、最大の裏方さんとなっている。


廣本 泉 HIROMOTO IZUMI

JMS(日本モータースポーツ記者会)会員

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