青空か屋根付きガレージか? 保管方法でクルマの「傷み」はどのぐらい変わるのか

この記事をまとめると

■青空駐車とガレージ保管ではクルマの傷み度合いにどれぐらい差が出るのだろうか?

■当然、屋根付きのほうが傷みは少ない

■しかし青空駐車でも傷みを抑える方法はある

外的影響を受けやすい状況での保管は良くない

 愛車を大切にしたいと考えている人であれば、一度は考えたことがあるであろうガレージ保管。では実際のところ、青空駐車とガレージ保管で大きくクルマの傷み度合いに違いが出る部分はどのあたりになるのだろうか?

 まず、当然ながら圧倒的に差が出てくるのはボディの塗装面だ。ボディカラーによって違いはあるものの、紫外線の影響を受けやすい赤や黄色といったボディカラーでは、日光にさらされる時間が長くなれば長くなるほど色褪せなどの弊害が発生しやすくなる。

 それ以外にも青空駐車では雨や風といった外的要因の影響を受けやすいので、ボディの塗装を末永く良好な状態でキープしたいと考えているのであれば、ガレージ保管をするメリットは高いと言えるだろう。

 もちろんボディコーティングなどで塗膜を保護することで劣化を最小限にすることはできるが、理想はコーティングをした状態でガレージ保管、というのがベストだろう。

 また、近年多くの車両で採用されている樹脂製のヘッドライトにおいても、直射日光を受け続けると劣化が発生し、黄ばんでしまったり細かなクラック(キズ)が発生し、見ためが悪くなるだけでなく夜間の光量が悪化するという直接的な弊害も発生してしまうのだ。

 続いて、意外と出やすいのが内装へのダメージだ。とくに直射日光を受けやすいダッシュボードやセダンの後部座席、ハッチバックのラゲッジスペースなどの内装部品が知らず知らずのうちにダメージを受けやすい。

 その結果、ダッシュボードであれば反り返りやひび割れ、退色などが発生しやすく、シートにおいても退色だけでなく表皮自体が劣化して破れやすくなるなどのダメージが発生する可能性が高まってくる。

 これらは駐車中はサンシェードを装着したり、UVカット機能を持ったフィルムを貼るといった防衛方法があるが、こちらも最初から日に当たらない環境で保管するに勝るものはない。

 青空駐車でありながら直射日光を避ける方法としてはボディカバーをかけるという手段もあるが、これは純粋に手間がかかるという問題のほかに、カバーが擦れて塗装にキズが入る可能性がゼロではないことや、保管場所によってはボディカバー内に湿気が留まり続け、逆にそれが悪影響を与えるという事例もあるので、万能ではないことを理解した上で使用したほうがいいだろう。


小鮒康一 KOBUNA KOICHI

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日産リーフ(2代目)/ユーノス ロードスター/マツダ・ロードスター(2代目) /ホンダS660/ホンダ・オデッセイ(初代)/ 日産パルサー(初代)
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長距離ドライブ
好きな有名人
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