【試乗】3気筒なのにV6レベルの質感ってヤバイ! 新型エクストレイルの「まるで別モデル」のような上質っぷりに驚愕 (1/2ページ)

この記事をまとめると

■話題の新型エクストレイルを公道で試乗

■質感が大幅に向上し、プレミアム感が漂っている

■肝となるVCターボエンジンは今後の日産をリードする技術になりそうだ

世界初の技術を搭載した話題のSUVを公道でチェック

 日産は2030年までに15車種のBEVを含む23の新型モデルを投入するとしている。BEVのパイオニア「リーフ」を中心に、「アリア」「さくら」とラインアップの拡充に積極的だ。その一方で、「ノート」や「ノートオーラ」、あるいは「セレナ」などには、伝家の宝刀「e-POWER」を投入。BEVだけではなくハイブリッドにも力を注ぐ。今回エクストレイルに搭載したe-POWERは第二世代に進化した。日産電動化戦略の中心を担うのだと想像する。

 エクストレイルでもっとも驚かされたのは、格段に質感を高めたことだ。その最大の功労が、世界初となる「VCターボエンジン」であることに疑いはない。VCターボは「可変圧縮比エンジン」と訳される。上下運動するピストンを押し上げるコンロッドにリンクを挟んだと考えていい。その角度を自在にコントロールすることで、最低の8から最高の14まで圧縮比をバリアブルに変化させるのだ。

 低回転域では高圧縮比にして出力を稼ぐ。回転が上昇するに比例して圧縮比が下がるが、それによって不足したパワーをターボチャージャーの過給圧を引き上げることで補うのである。

 メリットは多い。まずは燃費に優れていることだ。走行負荷によって自在に理想的な圧縮比にアジャストできるからである。ハイパワー化も自由が効く。ターボチャージャーとの相性がいい。実際にエクストレイルに搭載されるVCターボは、最高出力106Kw、最大トルク250Nmを発揮する。


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