チャリだからってナメるなよ! 自転車ポリスがクルマの違反キップを切るケースはけっこう多かった

この記事をまとめると

■警察官が白い自転車に乗っているのを見かけることがある

■「警ら用自転車」といい、主に地域課の警察官によるパトロールなどに使用される

■自転車に乗った警察官がクルマの交通違反を取り締まることもある

自転車に乗った警察官も交通違反を取り締まる!

 警察官が乗っている白い自転車。主に交番勤務の警察官がパトロールなどに使っている「警ら用自転車」で、「白チャリ」などとも呼ばれている。

 交通課ではない、交番のおまわりさん(地域課)が乗っているので、交通違反を目撃されても、違反キップを切られることはないと思っているかもしれないが、「白チャリ」のおまわりさんだって警察官。クルマの違反者を見つければ、けっこうダッシュで追いかけて、違反者として取り締まることがあるという。

 たとえば、運転中のスマホ利用や、一時停止無視。シートベルトの未装着や無灯火、ライトの球切れ、通行区分違反(左折専用レーンからの直進など)、交差点手前での進路変更禁止違反などで捕まってしまった人は意外に多い。

 知人の警察官に確認したところ、「交番勤務の警官でも、平均して1カ月に10枚は交通反則告知書(違反キップ)を交付しています」と答えてくれた(とくにノルマではないらしい)。

 なお、都道府県によっては白チャリがない県警も多いらしい。

 関東では、東京=警視庁では白チャリを活用しているが、お隣の千葉県警では自転車を使わず、原付(警ら用原動機付自転車)や小型二輪(警ら用小型自動二輪車)でパトロール等にあたっているとのこと。

 一方で、神奈川県では急増する自転車事故を減らす取り組みとして、クロスバイクを使った自転車部隊、「湘南平塚サイクルポリス」を発足(平塚警察署 警備課直轄警察隊 所属)。

 また、広島県尾道署にも「サイクルポリス隊」がある。こちらは人気のサイクリングコース、ぶしまなみ海道での自転車マナーの啓発と普及を目的だ。

「クルマを運転中、交通違反の瞬間を白チャリの警官に目撃されたが、注意されただけでキップを切られなかった」といった経験がある人もいるだろうが、それはラッキーだっただけで、基本的に警察官が違反を見つけたら、警官の移動手段が徒歩でも自転車でも、違反キップを切られると思っておこう。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

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