高級コンパクトは日本で成功せずの常識を打ち破った! 日産ノートオーラがいまだに売れ続ける秘密は「絶妙な立ち位置」にアリ (1/2ページ)

この記事をまとめると

■日産ノートオーラの販売状況について解説

■ノートシリーズを購入する人の約4割弱がノートオーラを選択

■他銘のクルマからの乗り換えも多い

多くの人がノートオーラを選んでいる

 3ナンバーボディを採用するオーラも含む、日産ノートの2022年1月から10月までの累計販売台数は9万569台。その内オーラの販売台数は全体の約4割弱となっている。

 ノートシリーズは日産車のなかでもっとも売れているだけでなく、たとえば2022事業年度締め上半期(2022年4月から同年9月)の累計販売台数での登録車のみの車名(通称名)別販売ランキングでも第3位となり、新車販売全体で見てもよく売れている。そのノートのなかで全体の4割弱をオーラが占めているのだから、オーラも“売れている”と表現するのが適切といえるだろう。

 しかし、このような状況をそのまま歓迎することができない現実もある。日産はここのところ新型車を多くリリースしている・順不同にはなるがエクストレイル、サクラ、アリア、フェアレディZなど、いずれも話題性が高くよく売れている。しかし、売れ行きのよいなか、半導体不足などによる生産遅延もあり、大量のバックオーダーを抱えたりしており、筆者が聞いた時にはいずれも新規受注停止に追い込まれているとのことであった。

 さらに売れ筋モデルだったミニバンのセレナは11月28日にフルモデルチェンジしたばかり。しかも、セレナのなかでも販売の中心となるe-POWERモデルの発売は2023年春ごろの予定となっている。現状日産ディーラーでまともに新規受注が取れる新車はどれかと聞くと、売れ筋モデルでは日産ノートシリーズぐらいとセールスマンは答えた。さらに話を聞くと、待ったとしても3カ月ほどとなっており、即納できる車種もあるとのことであった。

 ある日産ディーラーでは、「エクストレイルが新型となってからお客様より多数の受注をいただいておりますが、いまのところ生産停止となっており、新規受注も停めているため商談することができません」とセールスマンは話してくれた。複数の日産ディーラーによって情報は微妙に異なるのだが、受注停止は長引く模様で早くて2023年春ごろ、さらに2023年末や2024年冬ごろに受注再開予定との話が聞けた。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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渡 哲也(団長)、石原裕次郎(課長) ※故人となりますがいまも大ファンです(西部警察の聖地巡りもひとりで楽しんでおります)

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