【試乗】新型エクストレイルの可変圧縮比エンジンの上質感は本当にスゴイ! 走りも軽快で非の打ち所ナシ (1/2ページ)

この記事をまとめると

■新型エクストレイルを公道で試乗

■姉妹車のアウトランダーPHEVと比較して200kgほど軽量となっている

■世界初のエンジンを搭載するなど先進技術も多数投入されている

話題のSUVを公道でチェック!

 日産エクストレイルがe-POWERのドライブトレインを採用して生まれ変わった。2000年に登場した初代エクストレイルは「タフギア」というキャッチコピーでオフロードに強いイメージを売り込み、多くのエクストレイルファンを確立してきた。第2世代はアーバンクルーザー的なデザインで、いささかタフなイメージが薄れたといえるが、第三世代となる今回は改めてタフギアのDNAをe-POWERにより構築し、またこれまで多くのファンから要望の高かった上質さと先進的な機能を加えることで新型として進化させている。

 ドライブトレインはFFと4WDの2形式が設定されているが、すでに1万5000台近く受注している状況のなかで4WDの比率が90%以上に及んでいるという。従来のタフギアとしてのエクストレイルを支えていたユーザー層が、改めて新型を選択し、高い走破性に期待を寄せていることが伺える数値ともいえる。

 新型が搭載するe-POWERは、まず発電用のエンジンとして新開発VCターボの直噴3気筒1.5リッターエンジンを搭載する。このVCターボは世界初の可変圧縮比エンジンとして日産が独自に開発し世界特許を取得しているもので、国内では初めての登場となる。1.5リッターという排気キャパシティに3気筒ながらターボ過給で十分な出力が引き出せ、ジェネレーターを回して発電機として用いるのに適している。

 駆動用モーターはフロント150kW、リヤは100kWという極めて出力の高いものが採用されている。

 サスペンションはフロント:ストラット、リヤ:マルチリンク式で、こうしたシャシープラットフォームは三菱アウトランダーPHEVと共通のものだといわれる。確かにサスペンション形式、またリヤの駆動用モーターはアウトランダーPHEVと同じだが、数値的に同じなのは2705㎜というホイールベースのみで、前後のトレッドや車体全長、車高なども細かく異なっている。


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