クルマ購入の第一歩にして最大の難関! 「いい中古車屋」の見つけ方とは? (1/2ページ)

この記事をまとめると

■中古車を買う際は良い店を選びたい

■この記事では良い中古車屋の条件を解説

■その上で良い店との出会い方、付き合い方について考える

もっとも安心なのは「メーカー系の認定中古車」

 自他ともに認めるクルマ好きであれば、友人知人などから「良い中古車屋さん知らない?」と聞かれたことがあるかもしれません。

 そもそも「良い中古車屋さん」とは? 今回はそんなあいまいな基準を整理してみることにしました。

 結論としては……クルマの売買に限らず、なのかもしれません。

そもそも「良い中古車屋さん」とは?

 それはもう「コンディションの良い極上車を安く販売してくれる中古車販売店」に尽きます。

 しかし、そんなお店はこの地球上にはありません。あったとしてもそれは勘違いです。幻影です。

 コンディションの良い極上車がそれなりの値段で売られることは、商売上、当然のことです。

 オークションで仕入れたとしたら、入札が殺到して高値で落札したものを店頭に並べています。

 その中古車販売店に買い取り部門があったとして、出張買い取りで引き取ってきたクルマだったとしても、オークション相場をはじめとする一定の基準を元に買い取り金額を提示しています。仮に安く買い叩いたとしても、人気車種であれば強気の価格設定で売り出してもすぐに買い手がつきます。中古車販売店としては理想的な展開です。

 そして、安く販売されている中古車のコンディションがそれなりであることもまた然りです。「コンディションの良い極上車を安く販売してくれる中古車販売店」が本当に実在するとしたら……それはもう商売というより、ボランティア活動に近いと思ったほうがいいのかもしれません。

 では、改めて「良い中古車販売店」とは?

 それは「中古車を買う前・買うとき・買ったあと・壊れたときの対応が誠実かつ良心的であること」ではないかと考えます。

 では、そんな「理想的な中古車販売店」との出会い方、そしてその後の付き合い方とは?

●出会い方

◎メーカー系の認定中古車に的を絞る

 初心者からマニアまで、もっとも確実で安全パイなのは「メーカー系の認定中古車」に的を絞ることではないかと考えます。何しろ、メーカーの看板を背負っているわけです。基本的にいい加減なことはできません。

 まず仕入れの段階で、そのメーカーが定めるあらゆる基準(修復歴の有無、初年度登録からの経過年数、走行距離、ディーラーメンテナンス履歴などなど)をクリアしていないクルマは基本的にはじかれます。そして、メーカーが定める点検項目や交換部品などを済ませたり、契約後に対応してくれるなど、総じて街の中古車販売店と比較してコンディションがいい印象です。しかし、素性のしっかりした中古車をきっちり仕上げて販売している分、割高です。多少高く買ってもとにかく失敗したくないという方にはとくにオススメです。

 安心感という点においてはメーカー系の認定中古車は外せない選択肢だといえます。それでも不安だとしたら、もう新車を買うしか選択肢はないのです。

◎友人知人に紹介してもらう

 安心感という点において「友人知人などに紹介してもらう」という選択肢が可能であれば、ここはぜひ大いに活用したいところです。

 紹介してもらう手前、中古車販売店側も下手なことはできません。紹介してくれた人の顔をつぶすだけでなく、信頼関係に亀裂が入りかねないからです。

 現在、良好な関係が築けているお客さんと、その人が紹介してくれた未来のお客さん候補、その先にいるかもしれない新たなお客さん……。あまりにも失うものが大きいといえます。

 むしろ、紹介されたにもかかわらず、いい加減な対応だったと感じた場合……。その中古車販売店からクルマを買うのはやめておくべきでしょう。前述の「中古車を買う前・買うとき・買ったあと・壊れたときの対応が誠実かつ良心的であること」はまず期待できないからです。


松村 透 MATSUMURA TOHRU

エディター/ライター/ディレクター/プランナー

愛車
1970年式ポルシェ911S(通称プラレール号)/2016年式フォルクスワーゲン トゥーラン
趣味
公私ともにクルマ漬けです
好きな有名人
藤沢武生

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