2022年で1番売れたクルマはN-BOX! それでもホンダが手放しで喜べない理由とは? (1/2ページ)

この記事をまとめると

■2022年12月の車名別新車販売台数が発表された

■それに伴い2022年の年間新車販売台数も明らかに

■いずれもホンダN-BOXがトップだが、手放しでは喜べない状況だ

2022年もっとも売れたクルマはホンダN-BOX

 自販連(日本自動車販売協会連合会)から登録車、全軽自協(全国軽自動車協会連合会)から軽自動車の2022年12月単月の車名(通称名)別新車販売台数が発表。それとともに2022暦年締め(2022年1月~12月)での年間新車販売台数も発表となっている。

 2022暦年締めで年間もっとも売れたのはホンダN-BOXとなった。N-BOXとトップ争いを行うことも多かったトヨタ・ヤリスは2位となり、以下3位トヨタ・カローラ、4位日産ノート、5位トヨタ・ルーミーとなっている。

 軽自動車のみでは2位となるタントは2022年10月の一部改良以降に猛烈なラストスパートを展開。届け出済み未使用軽自動車店にも、2022年10月以降に新規届け出された未使用中古車が多数展示されるほど、激しいものであったが、年間販売台数では、それまでの不振傾向が災いし、総合ランキングでは6位となっている。

 4位の日産ノートについては、ほかの売れ筋日産車が新規受注停止や新型へのバトンタッチの時期になっていたりして、なかなか思うような販売促進活動ができないなか、唯一納期もそれほどかからない人気車ということで受注が集中したことも大きいようだ。とくに3ナンバー車となるノート オーラは、エクストレイルの新規受注停止に困惑している購入希望者のなかから選ばれることもあり、ノートシリーズの販売台数を押し上げたようである。

 ホンダ・フリードが11位、ライバルトヨタ・シエンタが15位となっている。シエンタは2022年7月にフルモデルチェンジを実施し、その後は納期遅延にも悩まされながらも健闘しているのだが、シエンタより格段に早い納期を売りにしてフリードがシエンタに差をつける結果となったようである。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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