乗ってる人までカッコ良く見えるのはナゼ!? やっぱり「黒」で乗りたくなるクルマ5選 (1/2ページ)

この記事をまとめると

■数あるボディカラーのなかでも人気が高い黒が似合うクルマを紹介

■特別な塗装であるケースも多く、塗装方法や塗料にこだわった黒も多い

■世界一黒いと言われている特殊塗料を用いたコンセプトモデルも登場している

どんな場面でも似合う「黒」がオススメのクルマたち

 もともとは19世紀頃から喪に服すための色とされてきた黒を、一躍ハレの日の色に昇華させたのは、1926年に発表されたシャネルのブラックドレスだったと言われています。日本では冠婚葬祭をはじめとするフォーマルな場で、黒は欠かせない色。その一方で、風水では黒は陰の気を持つ色に分類されるため、運気の流れを断ち切ってしまったり、気を遠ざけてしまう色ともいわれ、ここぞというときに取り入れる色とされています。

 そして、クルマのボディカラーにおける黒は、威厳や迫力、高級感をまとう色と言えるのではないでしょうか。そのため、白や赤だと華やかさが前面に出ていたり、青や黄色だとカジュアルなイメージが強くなるデザインが、黒いボディカラーになると一変して大人っぽく、カッコよく映えるようになることがあるのです。今回はそんな、ダントツで黒が魅力的なクルマたちをピックアップしてみましょう。

 まず1台目は、普段は黒いクルマは絶対に選ばないという人まで、「これは黒一択」だと口を揃える、フォルクスワーゲン・アルテオン。低くワイドでクーペライクなルーフラインを持つフォルクスワーゲンのフラッグシップモデルですが、フロントグリルが大きく、太めのメッキバーが何本も重なるデザインや、ちょっと下向きのワルっぽいヘッドライトが、黒いボディカラーだとものすごくカッコよく見違えるようになります。

「ディープブラックパールエフェクト」という名前のとおり、少し艶やかな深みのある黒は、シーンによっては要人を乗せるショーファードリブンがヨーロッパの街中を走るような、洗練された高貴な印象を与える黒となっています。2リッターのTSIエンジンがもたらす走りも力強くスポーティなアルテオン。ぜひ黒に注目してほしいと思います。

 2台目は、ビッグマイナーチェンジをして迫力満点なフロントマスクが「プチレクサスか!?」と話題を集めた、ダイハツ・タントカスタム。グッと地面に向かって伸びるような、斬新なデザインのフロントグリルは、白や赤など派手な色味にすると少しやりすぎな感じを受ける人もいるなか、これが黒いボディカラーだとまさに「小さな高級車」の誕生。

 色そのものはダイハツでは伝統的なブラックマイカメタリックなんですが、いい感じに迫力あるフロントグリルをプレミアムな印象に変化させ、フォーマルな場でもまったく浮かない、大人のスーパーハイトワゴン軽になるのです。タントといえば、助手席側の真ん中の柱をスライドドアに埋め込んだ「ピラーイン」構造の採用で実現した、ガバッと大きな開口部のミラクルオープンドアが代名詞。

 乗り降りがラクなだけでなく、大きな荷物だってサイドからラクラク積み込めてすごく便利です。黒のタントカスタムなら、大切なゲストを迎えるようなシーンから、日常の買い物、レジャーまでオールマイティにこなせるはずです。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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