なんか疲れる! 微妙に不安! 高速道路でクルマが「ふらつく」ようになったら試すべきこととは

この記事をまとめると

■高速道路などを運転していると、ふらつきが気になることがある

■空気圧やタイヤの摩耗、シートポジションをチェックしたい

■それでも解消しない場合はタイヤやダンパーの交換などが必要

ドライビングポジションが影響している場合も

 いまの乗用車は基本的に直進安定性に優れたクルマが大半だが、重心の高いハイトワゴンや、ロープロファイルの太いタイヤを履かせているクルマは、轍や路面の勾配に影響を受けてふらつく状態、いわゆるワンダリングが発生しやすい。

 そうしたクルマもそうでないクルマも、走行速度が高くなるにつれ、ふらつきが気になり、不安になるとしたらどんな対策が考えられるだろう。

 まずチェックしておきたいのはタイヤの空気圧。何らかの理由でタイヤの空気圧にバラツキがあれば、ハンドルをとられる原因になるので、四輪ともきちんと指定空気圧に調整し直す。

 次にタイヤの摩耗状態もチェックしておこう。タイヤが偏摩耗している場合は、やはり直進安定性が期待できない。

 あとは目線が近いのと、肩の力が入っているのもふらつきの原因になるので、ドライビングポジションを見直し、シートに奥深く腰掛けて、身体をしっかりホールドさせ、肩の力を抜いて、ハンドルも強く握りしめずに、手のひら全体でやさしく包み込むようにしてみよう。

 シートの座面もできるだけ下げて、意識して目線を遠くにすれば、かなりふらつきは減らせるはず。

 あとは轍の影響が少なくなるように、走るラインをタイヤ1本~2本分、右か左にずらしてみるのもいいだろう。

 ここまでは費用をかけずに行える対応だが、これでも解消しないとなると、コストが必要。

 タイヤに山が残っているようなら、タイヤ専門店に行って、ユニフォミティ(均一性)をチェックしてもらう。同時にウエイトバランスも点検・調整し、程度のいいタイヤ順に、運転席に近い場所に装着してみる。

 タイヤの摩耗が進んでいれば、思い切って新品タイヤに交換!

 このとき、安い適当なタイヤを履いたら台無しだ。各社のハイパフォーマンスタイヤや、プレミアムコンフォートタイヤ、ミニバン専用タイヤなど、クルマに合った良質なタイヤを選ぶこと。タイヤで直進安定性は大きく変わるし、乗り心地も左右されるので、とにかくタイヤはケチらない。値段だけで選ばずに専門店できちんとアドバイスを受けた上で選ぶようにしよう。

 またタイヤの偏摩耗などが見つかった場合は、アライメント調整も必要。トーなどが狂っているとクルマは真っ直ぐ走らなくなるので、これも専門店に相談を。

 さらにダンパーの消耗も直進安定性への影響が大きい。ダンパーの寿命も4~5万kmといったところ。走行距離が延びてきたクルマは、ダンパーの交換も視野に入れておくべきだ。

 いずれにせよクルマのふらつきは、ドライバー、路面、そしてタイヤを含めたクルマの状態の3つの要素が関わってくるので、ふらつきが気になるときは、信頼できるメンテナンスのプロに試乗、点検してもらい、トラブルシューティングしてもらうのが得策だ。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

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日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
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