「好きを仕事に」はアリかナシか? クルマ大好きライターが経験した「数々の仕事」で得た教訓 (1/2ページ)

この記事をまとめると

■ライター松村 透さんのアルバイト&仕事遍歴を紹介

■学生時代からクルマ漬けだったことがわかる

■カーメディアの仕事がしたいと実感した経験や出会いが多数

アルバイト時代からクルマ漬け!

 好きを仕事にするか、あくまでも趣味の世界に留めるか、こればかりは人それぞれだと思います。好きな分野の嫌な部分を垣間見ることは避けられないため、あえて趣味で留めているという人も少なくありません。

 筆者の場合、さまざまな経験と失敗を通じて、遅まきながら「好きを仕事にするしか、自分は食っていけないのかも」という結論に達しました。

 若い頃からカーメディアの仕事には興味があったけれど、未経験で応募したため何度も何度も門前払いを食らい、紆余曲折あってようやく現在の仕事に就いています。しかし、こうして改めて振り返ってみると、アルバイト時代から(ほぼ)クルマ漬けですね。

人生初のアルバイトはガソリンスタンド

 筆者にとって記念すべき(?)人生初のアルバイトはガソリンスタンドのアルバイト。……といっても、運転免許もなければクルマの細かい仕様もわかっていない高校1年生。夏休み1カ月間の期間限定アルバイトでしたが、必死になってお客さんのクルマに給油し、窓を拭き、誘導に明け暮れる日々。デビューしたばかりのR32スカイラインGT-Rが勤め先のスタンドに給油に来たときは感動しました。

地元の酒屋でアルバイト。ハイゼットLMで配達

 その後、友人の紹介で地元の酒屋さんでアルバイト。ようやく運転免許を取得し、運転することができるようになってちょびっとだけ時給もアップ! この頃は近所のお得意さんに御用聞きをして、頼まれた品を配達する、サザエさんに登場する三河屋のサブちゃんをやっていたわけです。配達はお店の軽トラ、ダイハツ・ハイゼット。クーラーはおろか、ラジオもパワーウインドウもないライトウエイト仕様。このクルマを「ハイゼットLM(ル・マン)」と命名。思う存分(?)MT車に乗れるだけで楽しい! 幸せ! な日々でした。

ウインドウフィルムの施工店でもアルバイト

 都内のウインドウフィルムの施工店でもアルバイトを経験。ここで輸入車の経験値が一気にアップ。このアルバイトを通じて左ハンドルのクルマの運転を覚えたようなものです。納引き(納車引き取り)で、メルセデス・ベンツ560SEL(V126)や、発売されたばかりの600SEL(W140)もさんざん乗りました。ちょっと役得。唯一、納引きをギブアップしたのは「山を売って手に入れた」というH1ハマー。世田谷の狭い路地を、サイコガンダムのようなバカでかいクルマで運転するのはさすがにアブナイということで、販売店の方にお願いしました。

社会人になってからは某輸入車の取扱説明書の制作に従事

 そんな筆者も気づけば社会人に。たまたま就職できたのが、某輸入車の取扱説明書を製作する会社でした。本国仕様の取扱説明書を翻訳し、その原稿を元に実車との仕様の違いがないか、文字どおり「実車確認」をしていきます。熱線のスイッチをオンにしたら、翻訳原稿どおりに60分で切れるか、はたまた45分で切れるか……など、ひたすら間違い探しをしていく地道な作業です。筆者は編集サイドの担当だったので、350ページくらいある原稿の修正にも追われていました。取説1冊分をまるまるプリントアウトすると優に3〜4時間掛かるので、その間に仮眠したこともあったような……。

経験ゼロで某国産車ディーラー公式サイトの構築を担当

 クライアント先へ打ち合わせにいくたび「自分のところのホームページを作りたい」という要望が増えてきて、上司に言われるがまま、経験ゼロで某国産車ディーラー公式サイトの構築を担当することに。系列の店舗にお邪魔して撮影&店長さんに見よう見まねでインタビュー。まさかこの経験がのちのち、ライフワークでもあるオーナーインタビューに活かされるとはこのとき夢にも思わず。納期(公開日)まで時間がなく、筆者を含めた関係者総動員で立ち上げに奔走。見よう見まねでhtmlページを編集する羽目に。これがのちのち、wordpressの編集に活かされることになろうとは。


松村 透 MATSUMURA TOHRU

エディター/ライター/ディレクター/プランナー

愛車
1970年式ポルシェ911S(通称プラレール号)/2016年式フォルクスワーゲン トゥーラン
趣味
公私ともにクルマ漬けです
好きな有名人
藤沢武生

新着情報