マイルドハイブリッドシステムやデジタルディスプレイなどの先進的な技術で進化したベストセラーSUV! メルセデス・ベンツ新型GLCが初のフルモデルチェンジを実施 (1/2ページ)

この記事をまとめると

■メルセデス・ベンツから新型GLCが発表された

■最新のデザイン思想に基づいて内外装も進化

■Sクラス譲りのシステムも多数採用して技術力の高さを証明した

最新のデザインを身に纏ったプレミアムミドルサイズSUV

 ドイツの高級自動車メーカーであるメルセデス・ベンツは、コンパクトカーのAクラスからフラッグシップモデルのSクラスまで、充実したラインアップを用意して幅広いニーズに応えている。なかでもGLCは、Cクラス譲りの程よいボディサイズと高級感あるインテリアで人気となり、全世界での累計販売台数260万台(前身のGLKを含む)を達成。2020年と2021年には世界でもっとも売れているメルセデス・ベンツとなっている。

 そんなメルセデス・ベンツが新型GLCを発表、予約注文の受付を開始した。今回が初のモデルチェンジとあって、改良点も多岐にわたる。

 エクステリアは、メルセデス・ベンツのデザイン思想である「センシュアルピュリティ(官能的純粋)」を継承しつつ、知性と感情を感じさせるデザインになっている。ボディサイズは、先代モデルに比べて全幅は1890mmと変わらないものの、ホイールベースを15mm、全長を50mm長くして伸びやかな見た目になった。

 標準モデルのフロントフェイスは、グリルを囲むクロームトリムやグリルと連続したヘッドライトによって精悍な印象となった。さらに、アンダーガード調のクロームトリムがSUVのたくましさを表現。一方、AMGラインでは、小さなスリーポインテッドスターが散りばめられたスターパターングリルや、大胆な開口部を備えたフロントバンパーにより、標準モデルよりも大幅に存在感を高めている。

 リヤエンドは、フロント同様にアンダーガード風クロームトリムが左右のエクゾーストエンドと一体化したことで力強い造形になっている。さらに、張り出したフェンダーと水平基調のリヤバンパー、ツーピース構造で内部に立体感のあるリヤコンビネーションランプなどによって引き締まった見た目となっている。

 インテリアには、飛行機のエンジンナセルを彷彿させる、やや丸みを帯びた角状のエアアウトレットを配置してスポーティな印象を与える。さらに、インテリアトリムは仕様の異なる3種類を用意。標準仕様車はハイグロスアッシュウッドトリムとなるが、AMGライン仕様車ではダークグレーに着色されたアンスラサイトライムウッドトリムを装着。標準とAMGラインのどちらでも選べるレザーエクスクルーシブパッケージでは、マット仕上げのブラックウッドにアルミニウムのラインを入れたブラックオープンポアウッドが用意される。

 ダッシュボードに設置された、ひときわ目を引く縦型の11.9インチのメディアディスプレイは、ドライバー側に6度傾けたことで視認性も向上している。さらに、メーカーオプションとしてAR(拡張現実)ナビゲーションシステムを用意。目的地設定した際には、実際の景色を取り込んだ画像上に進行方向の矢印を映し出してくれるため、進むべき方向を直感的に判断できるようになった。

 そして、運転席には12.3インチの大型コックピットディスプレイを備え、3つのスタイル(ジェントル、スポーティ、クラシック)から好きな表示に変更することを可能としている。

 ステアリングホイールも最新のタイプに変更されており、ナビゲーションや安全運転支援システムの設定をすべて手元で操作できる機能を手に入れた。AMGラインを選択すると、ステアリングホイールのスポークがツインスポークに変更され、さらにスポーティな印象となる。

 室内を彩るアンビエントライトも64色用意され、単色だけでなく色の連続変化にも対応した。また、エアコンの温度の上下でも赤色と青色の発色を行うなど、直感的な表現が採用されているのも特徴だ。

 気になるトランク容量は、620〜1680Lと大容量を確保しており、SUVとしての実用性も非常に高い。


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