最近の実用ハイブリッド車は速いし楽しいしでどうなってんだ? ガチでスポーツカーばりに楽しめる一挙両得エコカー5選 (1/2ページ)

この記事をまとめると

■ひと昔前までは「ハイブリッド=遅い」という構図だった

■最近のハイブリッドカーはスポーツカー顔負けのスペックを有している場合が多い

■街乗りのみならずオフロードなども軽快に走れるモデルも出てきている

「エコカー」だからといって見下す時代は終わった

 エコカーというと、運転がつまらないとか、ガマンさせられるもの、なんて思われていたのはいまや昔。技術の進化はもちろん、だんだんとエコカーづくりのノウハウが培われ、ユーザーからのフィードバックなども積み上がり、近年ではエコとは思えないほど、スポーティな走りが楽しめるモデルが増えています。

 1台目は、ハイブリッドを生まれ変わらせる、というエンジニアたちの強い意志のもと、誕生した5代目のトヨタ・プリウス。今回はPHEVも同機種の一員として位置付けられ、ハイブリッドカーの代名詞、エコカーの先駆けとしての存在感をさらに強くしています。「乗りたいと思わせる、一目惚れするデザイン」を目指して妥協ナシで作られたスタリイングは、4ドアクーペのように伸びやか。

 ラゲッジ容量が410リットル(Xグレードは422リットル)確保されるなど、実用性も優秀です。走りのほうはというと、2リッターに排気量アップしたグレードはひと踏みめからスッと速く、あっという間に制限速度に達するなめらかさ。市街地ではドライブモードがノーマルだと速すぎると感じるほどで、エコモードでちょうどのんびり走れる感覚です。より上質なスポーツカーをドライブしているような感覚に浸れるのはPHEV。

 バッテリーを先代より低い位置に搭載したこともあり、路面に吸い付くような低重心感で、アクセルをひと踏みしたときの加速フィールも爆発的です。

 2台目は小型エンジンを発電専用に搭載し、100%モーター走行をするエコカーといえば、日産のe-POWER。今ではSUVからミニバンまで多彩なモデルに搭載されていますが、1番の売れ筋なのがノートe-POWERです。そのノートシリーズのなかで、もっともスポーティな走りを体験できるのがノートオーラNISMO。

 その名のとおり、日産のモータースポーツを長年支えているNISMOが手がけたモデルです。ベースとなるのは、ノートより4cm拡大した全幅と豊かな張り出しのフェンダーで堂々とした存在感を放つノートオーラ。ボディは一部補強され、サスペンションもハードになっています。第2世代となった最新e-POWERが持つ性能を最大限まで高めており、136馬力/300Nmを実現。3つある走行モードのノーマルでも、瞬時に引き出せる力強い加速に驚くほど。エコモードとスポーツモードでは、アクセルペダルだけで加速から減速までが操れるようになり、慣れればよりキビキビとスポーティな走りも楽しめます。

 高速道路に入ると、まさに「ロケットダッシュ」の超パワフルな加速。シートがレカロになり、真っ赤なシートベルトになっているのも、スポーティな気分を高めてくれますね。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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