「スーパー耐久」はチームにも環境にも優しいレースを目指す! 2024年オフィシャルタイヤサプライヤーがブリヂストンに決定

この記事をまとめると

■2024年のスーパー耐久オフィシャルタイヤサプライヤーがブリヂストンに決まった

■ブリヂストンが評価されたのは「エントラント(チーム)の負担低減」と「環境対応」

■今回のタイヤサプライヤー決定は、環境に配慮したモータースポーツ社会の実現に向けた活動のひとつだ

水素カローラも2024年はブリヂストンを履いて走る

「偉大なる草レース」とも称されるスーパー耐久は、発足からすでに30年以上の歴史を誇っている。その歴史においては、これまでに多種多様のあらゆる車両が参加しており、またいつの時代もアマチュアドライバーを主役に「モータースポーツの楽しさ」を伝えることを第一に掲げてシーズンを重ねてきた。

 近年では、主催者であるスーパー耐久機構(以下STO)によって認められた各種開発車両が参戦するST-Qクラスに、水素エンジンのカローラやバイオディーゼルを使用するマツダ3、カーボンニュートラル燃料を使用するBRZなど、話題の車両が続々と参戦したことでも注目を集めている。

 そんなスーパー耐久の2024年以降(オプション2年を含む最大5年)のオフィシャルタイヤサプライヤーがブリヂストンに決定した。

 もともとSTOは、2024年からのタイヤメーカー決定に向け、「エントラント(チーム)の負担低減」と「環境対応」を重視していたが、その条件にブリヂストンがピッタリだったという。

 実際、2024年のオフィシャルタイヤサプライヤーとしてブリヂストンが評価されたのは以下の点だという。

■スーパー耐久シリーズの継続的な開催と成長支援策として、「モータースポーツファン・モータースポーツ文化の醸成に貢献」

■「エントラント(チーム)・パートナー企業との協業・共創による未来のモータースポーツの姿を実現」「安全・安心・サスティナブルなタイヤの安定供給によるシリーズへの貢献」の3つの活動を掲げている点。またアマチュアドライバーやチームに寄り添い、タイヤの使い方等のアドバイスを行い、常により良いタイヤサービスを提供していく点

■材料・開発、生産、輸送、使用後のタイヤ処理等、バリューチェーンの上流から下流までサステナビリティの取り組みも積極的に推進している点

■ST-Qクラスで最新環境技術を採用したタイヤをテスト投入していく点

 現在、100年に1度の変革期の真っ最中といわれているクルマ業界。変革の波はモータースポーツにも及んでおり、チームも主催者も、これまでと同じような活動を続けていくことは難しい。今回のオフィシャルタイヤサプライヤーの決定は、限りある資源を大切に使い、環境に配慮したモータースポーツ社会の実現に向けた活動のひとつだ。スーパー耐久では、これからもモータースポーツの現場から、サステナブルな社会への貢献を目指す。


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