速度違反車を結構ぶっ飛ばして追いかけるパトカー! 性能はどのぐらい? チューニングはされているのか? (1/2ページ)

この記事をまとめると

■パトカーは仕様書に基づいたスペックを有するクルマでなければならない

クラウンがもっともメジャーな車種で、パトカーに必要なスペックを有している

■1台あたりに使える予算が決まっているのでカスタムをしている余裕はないだろう

パトカーはカスタムされているのか?

 サイレンを鳴らし、緊急走行をしているパトカーを見ると、結構いい勢いでダッシュしている。とくに高速道路で最高速度違反のクルマを追いかけているパトカーは、なかなかの加速力を発揮しているので、思わず「あれはエンジンチューンをしているのでは?」と思ってしまうこともしばしば。

 しかしながら、普段見かけるツートンカラーの4ドアセダン(ほぼクラウン)は、無線警ら車も交通取締用四輪車も、基本的に動力性能はノーマルのまま。

 警察庁の交通取締用四輪車の仕様書を見ると、

「排気量は、3,000㏄級以上であること。ただし、排気量が2,000㏄級以上3,000㏄級未満のものにあっては、最高出力150kW以上であること」

 とあるだけで、要は3000cc以上、もしくは、2000cc以上で204馬力以上あればパトカーの基準はクリアできるということ。

 ちなみに無線警ら車の基準はもう少し緩く、

「排気量は、2,500cc級以上であること。ただし、排気量が2,000㏄級以上2,500㏄未満のものにあっては、最高出力135kW以上であること」

 となっている。

 220系クラウンで考えると、2リッター直4ターボが、180kW(245馬力)。2.5リッター直4ハイブリッドが、135kW(184馬力)。3.5リッターV6ハイブリッドが、220kW(299馬力)となっているので、少なくとも無線警ら車の基準はどれも満たしている。

 実際には、無線警ら車の2WD車と交通取締用四輪車ともにハイブリッドではなく、2リッター直4ターボの220系クラウンが選ばれ、各地に納入されている。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

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日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
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