和マッスルを極めた1台! 人気DJの愛車「左ハンのバイオレット」がカッコよすぎた (1/2ページ)

この記事をまとめると

■4月16日〜17日の2日間で東北カスタマイズカーショーが開催された

■ふくしまFMでDJを務めるDJナイク氏の愛車を紹介

■こだわりが詰まった海外仕様の左ハンドルのバイオレットを展示した

乗り物大好きDJはあえて「バイオレット」をチョイス!

 東北カスタムカーショー2023でもしベスト・オブ・ショーを選べといわれたら、そのカスタムのセンスといい、雰囲気でもストーリーでも多くの人がこれを選ぶのではないか。それがふくしまFM・金曜19時の「DJナイク氏のe-TALK」で知られるDJナイク氏本人が、「昨日完成させて、もって来ました!」という1975年式日産バイオレットだ。

 ラジオDJ以外にも「エンタの神様」「スマップ×スマップ」といった人気番組、あるいはテレビ東京の番組でナレーターも務めている彼は、「バイク好きの兄がいて、中高生の頃から自動車雑誌を読み耽っては輪っかのついたものをイジって、そのうち溶接も塗装も自分でやるようになりました」という年季の入ったクルマ好きだ。

 いまでは110サニーやS30の240Zも所有しているそうだが、今回のショーで披露したのは710バイオレット。少しくすんだ絶妙なオレンジは本家の70sマッスルカー、「プリムス・ロードランナー色」だそうで、Cピラーの張った猫背プロポーションが特徴的で、日本のスペシャリティカーもアメリカを向いていた、そんな時代の710バイオレットにとてもよく似合う。

「レストア自体は白河のアートガレージさんで仕上げてもらいました。東北で仕上げることがそもそものアイディアでしたから。アメリカからベース車両を仕入れてきて通関に始まって、車検を通す手続きまで、あと内装関連はすべて自分の手でやりましたね」

 だから左ハンドル仕様で、そもそもDJナイク氏はハードトップではなく、2ドアのピラードクーペにこだわった。日本の旧車市場でもほぼ見かけないが710バイオレットのそれを、なぜアメリカでわざわざ探してきたのか?

「710バイオレットって、実質的に510ブルーバードの後継だったのに不遇のモデルだったんですよ。日本では当然4ドアセダンが主流だったんですがタクシーとかには不評で、のちにノッチバック・ボディで作り直された。ピラードの2ドアは”2ドアセダン”と呼ばれて、むしろ2ドアはハードトップのほうが人気で。だからピラードの2ドアは平たくいえば不人気車で、1974年から2年間だけ生産されて確か1976年の途中で消滅しちゃって、後期モデルでは存在しなかった。いまや日本市場にはほぼハードトップしか残っていなくて、ますます不遇」

 DJナイク氏いわく、石油ショック以前、つまり1973年以前のクルマは正統派なカスタム手法でカッコよくなるけど、1975年辺りはビミョーにハズさないとカッコよくならないとか。

「1969年式ロードランナーに乗っていたこともあるんですけどカッコよ過ぎちゃう気がして、ハズしのマッスルカーって何かないかと考えたとき、710バイオレットだったんですよ」

 独特のプロポーションをマッスルに引き立てるのは、やはりビス留めのオーバーフェンダー。何と240Z用を、前後サイズ違いでリヤ側がフロント側より2.5センチ広いものをチョイス、当然そのままではフィットしないため、「割れないようにかなり無理して曲げてバイオレットのボディにフィットさせた」のだとか。ホイールは定番の15インチのワタナベで、リヤに11Jを履かせている。


南陽一浩 NANYO KAZUHIRO

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ランニング
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