【試乗】CX-60 PHEVは車格にマッチしたジェントルなパワーユニット! 充電設備が自宅にあるならアリな選択だった (1/2ページ)

この記事をまとめると

CX-60には4タイプのパワーユニットが用意される

■今回はガソリンエンジンのプラグインハイブリッドモデルに一般道で試乗

■WLTCモードなら満充電で74kmのEV走行が可能

適切なドライビングポジションが取れる設計ポリシー

 マツダCX-60にPHEVモデルがあることは承知していたが、一般道で試乗する機会が実現したのでリポートしよう。

 CX-60は、これまで3.3リッター直6ディーゼルターボ+HVのパワートレインを搭載したモデルが先行デビューしており、その力強い動力性能と圧倒的な燃費性能に注目が集まっていた。ではPHEVの走りは? 燃費は? と興味が尽きないところだった。

 外観的な意匠はほとんど変化なく区別は付けにくいが、唯一フロント左右フェンダーに配されたサイドバッジに「PHEV」と記載された文字がはめ込まれている(ディーゼルHVは「Inline6」の文字となる)。充電口の蓋が車体後部右側に追加されている点も違うといえるが。

 運転席に乗り込むと、CX-60の上質なインテリアに改めて感心させられる。欧州のプレミアムブランドと比べても見劣りしないデザインと作り込みにハイセンスなカラーコーディネイトが施されていて、マツダがCX-60にかける情熱や意気込みが伝わってくる。おそらくグローバル展開で上質さを訴求する重要性を認識した結果といえるだろう。

 ドラオビングポジションも設計ポリシーに則り着座した正面にステアリングが配置され、ペダルレイアウトも適切だ。シートやステアリングコラムは電動アジャスト式で、理想的なポジションをすぐに決めることができる。

 幅広いセンターコンソールが運転席と助手席の間を埋め、豪華な装備が並び揃う。そして「スタート・ストップボタン」を押せばシステムが起動し「READY」のスタンバイ状態となる。

 PHEVのパワートレインは2.5リッター直4直噴ガソリンエンジンを縦置き配置し、クラッチを介して129kWを発する強力な駆動モーターに繋げられる。さらにクラッチを介し、トルコンレスの8速ATが連なり、トランスファーとプロペラシャフトを経て前後アクスルに駆動力が伝わる仕組みだ。


中谷明彦 NAKAYA AKIHIKO

レーシングドライバー/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

中谷明彦
愛車
マツダCX-5 AWD
趣味
海外巡り
好きな有名人
クリント・イーストウッド、ニキ・ラウダ

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