超イケてると評判のアルピーヌのコンセプト車「A290_β」! どこまで市販モデルに生かせるのかデザインを詳細分析した (1/2ページ)

この記事をまとめると

■アルピーヌがコンセプトモデル「A290_β」を発表した

■2024年に「エレクトリックホットハッチ」として登場予定

■市販化される際に生かして欲しいポイントを挙げた

次期ルノー5をベースに独自のカスタマイズを行う

 A110シリーズで勢いに乗るアルピーヌが、5月9日に発表したBEVコンセプトカーであるA290_βが「カッコいい!」と話題です。「エレクトリックホットハッチ」として2024年に登場が予定される同車ですが、今回はエクステリアデザインの中で「ここは市販版にも生かして欲しい!」という部分をチェックしてみたいと思います。

 全長4050ミリ×全幅1850ミリ×全高1480ミリのコンパクトなボディは、意外に「素直なハッチバックフォルムだな」と思わせますが、これは2021年に発表された次期「ルノー5」のコンセプトカーがベースのため。ただ、5枚から3枚に変更されたドアだけでなく、アルピーヌらしい多くの変更点が加えられています。

 まず全体で感じるのは、「アルペンホワイト」のボディと岩肌のようなブラックのカーボンパーツとの対比です。これは、下まわりを支える堅牢な空力パーツの安定感とともに、素材感の違いを含めた強いアクセント効果が肝。また、ルーフやボンネットフードのブラック塗装もこの効果を補強しています。

 フロントでは、かつてのラリーカーをイメージした2対のX字型ランプがまず目に入ります。市販版ではランプの形状や大きさがどこまで変わるかは分かりませんが、シグネチャーとしてこの表現は残して欲しいところ。ちなみに、派手なエアディフレクターはチョットやり過ぎかも?

 センターが突き出たフロントガラスは、あくまでもF1のノーズ・コーンをイメージしたインパネ形状に沿ったコンセプトカー仕様。それよりも、フェンダー部まで回り込んだボンネットのブラック塗装が、そのままサイドガラス下端につながって、一直線のベルトラインを作っているのが巧妙。これは是非市販版にも残して欲しい手法です。


すぎもと たかよし SUGIMOTO TAKAYOSHI

サラリーマン自動車ライター

愛車
いすゞFFジェミニ4ドア・イルムシャー(1986年式)
趣味
オヤジバンド(ドラムやってます)/音楽鑑賞(ジャズ・フュージョンなど) /カフェ巡り/ドライブ
好きな有名人
筒井康隆 /三谷幸喜/永六輔/渡辺貞夫/矢野顕子/上原ひろみ

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