Honda eとN-ONEが超絶走り系に変身! ホンキすぎるホンダアクセスのカスタム力に圧倒される (1/2ページ)

話題のHonda eが「直線番長」に!

 毎年、自動車業界にとって新年の幕開けと言える一大イベントが、日本最大級のカスタムカーショー「東京オートサロン」。自動車メーカーはもちろん、日本中のショップが精魂込めて完成させた珠玉のカスタムカーが一堂に会するイベントだ。

 ホンダ車をベースに、魅力的なカスタマイズカーを提案してきたホンダアクセスも、東京オートサロン2021に出展するために意欲作2台を開発したものの、コロナ禍の影響でオートサロン自体が開催中止に……。それでも、クルマの楽しさを提案するべくコンセプトカーを制作し、報道陣に向けて披露した。

 今回、ベース車に選ばれたのはコンパクトEVとして話題の「Honda e」、そしてターボ+6速MTで走りにこだわった軽自動車「N-ONE」。今年の東京オートサロン2021は、カスタマイズの深化や純正アクセサリーメーカーとしての可能性の拡大に挑戦する機会として捉えていたという。

これまで幅広いお客さまへ向けたカスタマイズカーをプロデュースしていたが、今回はカスタマイズが好きな「東京オートサロンのメインターゲット層のお客さま」向けに、走りを楽しむクルマとしてカスタマイズされている。

 どちらも走る楽しさを提案するべく、ホンダアクセスらしい走りのカスタマイズを提案。クルマ好きのユーザーに対して、クルマで走ることが“オモシロイ”と思えるように盛り上げていきたいということで、開発コンセプトは「“オモシロイ”スポーツ」となっている。それぞれのこだわりを紹介していこう。

 まずは、コンパクトEVとして注目のHonda eをベースにした「e-DRAG(イードラッグ)」だ。その名の通り、EVパワーを生かした強烈な加速力を楽しめる、ドラッグレース仕様に仕立てられている。

 エクステリアはまったくのノーマル……と思いきや、フロントバンパー、グリル、フロントフード、左右フェンダーは一体型のCFRP製カウル、リヤドアやテールライトガーニッシュ一体のテールゲート、リヤバンパー、ルーフもCFRP製と、徹底した軽量化が施されている。

 というのも、小さなボディながらバッテリーやモーターなどを搭載したことで、車重が1540kg(ベースモデルはAdvance)と、フィットよりも重たいのだ。ドラッグレースという軽さを重視する競技への参戦を目的としているため、まずは徹底した軽量化を実施したという。現在の車重は非公開だったが、かなりの軽量化に貢献しているはずだ。今後、一度走らせてみて、カナードなど空力パーツが必要なのか検討するかもしれない、とのこと。

 こだわりは足まわりだ。前後ともピロボール化して、フロントはロワアームを、リヤはロアリンクをワンオフで製作。今後の本格的な走行に備え、各種調整が幅広くできるように仕立てられている。組み合わせるサスペンションも、車高と減衰力を細かく調整可能なワンオフ仕様だ。

 そして、足もとのホイールはホンダファンなら見覚えがあるだろう。初代NSX-Rの純正フロント用の7J×17インチを装着。当時は大きく見えたNSX-Rのホイールも、現代ではコンパクトカーの部類になるHonda eにピッタリとは、時代の流れを感じてしまった。前後とも、M&H Racemaster Drag用タイヤを装着。フロントは185/55R17、リヤは8.5/26.0-17となっている。

 インテリアはほとんどの内装が剥がされ、まさに競技車両といった雰囲気。それでも、ノーマルのダッシュボードは残され、ウッド調のパネルがベース車のエコの雰囲気を残している。

 しかし、シートは運転席/助手席ともにKIRKEY製のアルミバケットシートに4点式シートベルト、そして6点式のロールバーと、まさに競技車の雰囲気。環境に優しい電気自動車からガラッと“キャラ変”し、早く走りたいとクルマが言っているようだ。

 パワートレインは一切手を加えていないというが、徹底した軽量化、そしてEV特有の低重心によって、強烈な加速力を味わえる1台に仕立てられているのではないだろうか。ぜひ、静かに加速する走行シーンを、早く見てみたい。


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