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福祉車両を当たり前に! ホンダN-BOXの「スロープ仕様」を「車いす仕様」と呼ばないこだわり (1/2ページ)

福祉車両を当たり前に! ホンダN-BOXの「スロープ仕様」を「車いす仕様」と呼ばないこだわり

家族みんなが快適に乗れる空間を福祉車両でも実現

昨年9月の発売以来、初代に勝るとも劣らない爆発的なヒットを記録している新型ホンダN-BOX。2017年は、軽自動車だけでなくすべての乗用車を押しのけ、新車販売台数1位を獲得している。

そんなN-BOXに、かねてから登場が予告されていた3つ目のバリエーション、「スロープ仕様」がついに登場。そのお披露目の場となったのは、高齢者・障がい者の快適な生活を提案する総合福祉展「バリアフリー2018」だ。会場内のHondaブースでは、LPL(開発責任者)を務めた白土清成さんご自身がステージに立ち、「N-BOX スロープ仕様」に込めた想いを語るトークショーを開催。私は僭越ながらそのお相手として出演させていただき、いろんなお話を伺うことができたのでご紹介したい。

まず誰もが気になっているのは、ライバルひしめくスーパーハイトワゴン軽というカテゴリーの中にあって、「なぜ新型N-BOXはこんなに売れるのか?」というところ。白土さんは開発当初を振り返り、こう語ってくれた。


「私たちは、決して“いいクルマ、いい軽自動車”を作ろうとしたわけではなかったのです。このクルマが暮らしの中にあることで、お客さまにどんな幸せを届けることができるだろう? ということを第一に考えました。その答えが、“いいクルマ、いい軽自動車”ではなく、“新時代のファミリーカー”を作ろう! というものでした。そのために、お客さまが暮らしの中でどんなことを求め、どんなことで困っているのか。どんなものがあればそれを解決して笑顔になってもらえるのか。とことん考え抜きました」

つまりN-BOXは軽自動車という枠にとらわれず、新時代のファミリーカーに必要な要素を根本から見直して、不可能を可能にすべく作り上げたクルマだということ。確かに、初代の登場から6年余りでのフルモデルチェンジで、通常はなかなかやらない新規プラットフォームやパワートレインの搭載、ベンチタイプとセパレートタイプのシート設定、先進安全技術「Honda SENSING」を全車標準装備とするなど、白土さんも「上からはちょっと怒られた部分もありました」と苦笑いするくらい、気合いの入った作り込みだ。

そして使い勝手の面でも、ほかの軽自動車にはない機能を実現。

それは「具体的にお客さまが使うシーンを想定した中で、お母さんとお子さんが乗り降りするときや、車内でお子さんのケアをするときに、どうしたらもっと使いやすくなるのか。そして、家族みんなが快適に過ごせる空間にするにはどんな機能が必要か。そうしたところを考えた結果です」と白土さん。

そうして生まれた「助手席スーパースライドシート」は、助手席が前後に57cmもスライドすることで、ママが子どもを後席に乗せたら、そのまま運転席に移動できるセンターウォークスルーを可能にした。

これができる軽自動車は、N-BOXだけだ。また、助手席を後ろに下げれば後席の子どものすぐ近くに座れて、ケアもラクに。最前端にすれば着替えやオムツ替えなどのスペースも広く取れるし、後席の座面を跳ねあげることもできるので、ベビーカーを畳まずにそのまま積むことも可能だ。さらに、3人~4人で乗るときには助手席を中央まで下げることで、全員の会話がしやすくなり、楽しいドライブができるというユニークなアレンジも。これぞ、N-BOXがさまざまな暮らしに溶け込む秘密なのかもしれない。

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