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言われてみても……わからない! 「傾斜」に「かまぼこ」じつは平らじゃない高速道路

言われてみても……わからない! 「傾斜」に「かまぼこ」じつは平らじゃない高速道路

この記事をまとめると

■高速道路は路面が傾斜していることがある

■理由は事故防止のため

■理屈を詳しく解説する

傾斜を付けることでクルマが飛び出しにくくなる

 道路というのは平らに作ってあるように見えて、じつは複雑な形状をしている。路肩に対して傾斜が付いていて、断面としてはかまぼこ型。もちろん目に見えて丸くなっているわけではないが、こうすることで路肩側に雨水を流して排水性を高めていたりする。また、高速道路のコーナーが内側に向かって傾斜しているのもよく見かける。

 なぜ傾斜しているかというと、サーキットのバンクと同じで、飛び出さないようにするため。一般道ではほとんど見かけないのはスピード域が低いからで、高速道路ぐらい速度が高いと効果を発揮する。

 傾斜を付けると路面に張り付くような方向に力が働くため、飛び出しにくくなる。自動車メーカーのテストコースなどにある高速周回路のコーナーはほぼ垂直にまで傾いているというか立っているが、ここまで極端だと張り付くように走り、ステアリングを切らずに超高速で走ることができる。また、アメリカで行われているナスカーのオーバルコースもかなり傾斜はきついし、富士スピードウェイに残されている伝説の30度バンクも同様、ハイスピードでコーナーをクリアできるので、よりスリリングな走りを楽しむことができる。

 高速道路ではスリルを楽しむ必要はないため、少々のオーバースピードで進入しても外側に膨らまないようにというレベルで傾斜もわずかなものになっている。ただ、首都高など都市高速でコーナーがタイトな場合は、目で見てわかるほど傾斜している場合もある。

 また、コーナーでいうとアール、半径が均等でない場合もある。進むのに合わせて徐々にハンドルを切り増ししていくもので、自然な挙動によってコーナーをクリアでき、安全性が高まるとされている。この徐々にキツくなっていく曲線をクロソイド曲線と呼び、アウトバーンで事故が多発するコーナーに採用されるようになり、現在は広く採用されるようになった。具体的にはクロソイド曲線部分を本来のコーナーの前後に付けて猶予区間とし、いきなり曲がらないようにしている。日本でも群馬と新潟の県境にある三国峠がいきなり曲がる形状だったため事故が多発。その後、1952年に改良工事でクロソイド曲線を採用していて、これが日本初となっている。

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