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スバルの四輪駆動が累計生産1500万台を達成!

スバルの四輪駆動が累計生産1500万台を達成!

2015年の水平対向エンジン1500万機に続き、スバル好調を象徴

 富士重工業の生産するスバル車において、AWD(全輪駆動車)の累計生産が1500万台に達したことが明らかとなった。2015年2月に水平対向エンジンの総生産1500万機を達成したのに続く、節目の数字で、グローバルに好調なスバルの勢いを感じさせる。

 さて、スバルのAWDといえば、水平対向エンジンをフロントに縦置き、その後方にトランスミッションを配置するというレイアウトを活かした左右対称の「シンメトリカルAWD」が特徴だ。

 現行モデルにおいては、インプレッサにFWD(前輪駆動)が存在しているが、レガシィ、レヴォーグ、フォレスター、クロスオーバー7といった各モデルはシンメトリカルAWDだけの設定で、2015年の世界販売台数に占めるAWD車の比率は98%と、AWD比率が高いこともスバル・ブランドの特徴となっている。

 そのスバルAWDの始祖は、1972年9月に発売された「スバルレオーネ4WDエステートバン」であることは知られているが、当時の四輪駆動システムはレバーによって切り替えるパートタイム式だった。その後、AWDのメリットを見出したスバルは、「より安全に、より愉しく」をテーマに、AWDシステムを進化させてきた。たとえば、手動切り替え式の時代にもワイパーを動かしたり、ブレーキを踏んだりすると自動的にAWDになるという試みをしている。

 そうした中で、進化してきたのが、多板クラッチを電子制御する「アクティブトルクスプリット」方式で、現在のスバルラインナップにおける主流となっている。そのほか、センターデフにビスカスLSDを配したシステムや、リヤ寄りの駆動配分を基本とするVTD-AWD、センターデフのロック率を任意に変えることのできるDCCDといったバリエーションを誇る。

 レオーネに四輪駆動車を設定してから44年間で生産した1500万台ものAWD車。その中には、ジャスティやヴィヴィオ、サンバーといった横置きエンジン車も含まれているが、1500万台のうち83%が水平対向エンジンのシンメトリカルAWDということだ。

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