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【パイクスピーク2016】レースウィーク練習走行スタート!

ボトムセクションでは昨年のポールタイムを上回るタイムが!

 100周年の記念大会となるパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム2016は、レースウィーク2日目となる6月21日、パイクスピークに取り付けられたパイクスピーク・ハイウェイでの走行がスタートとなった。
走行初日となるこの日は、追加練習走行日。以前は練習走行日は3日間のみだったのだが、数年前からもう1日追加されたため、オプションの練習走行日ということになる。

 パイクスピークの練習走行では全長20kmのコースを3つ(アッパー・ミドル・ボトム)に分け、走行する側も2輪一組、4輪二組の3つのグループ分けを行なう。そして、各日ともにそれぞれのセクションに振り分けられたグループだけが該当セクションでの走行を繰り返す。タイムを争うのは登りだけのため、練習走行では全車がセクションのトップまで走り終えたら、隊列を組んで一斉に全マシンがスタート地点に戻る。そして再び全車が1台ずつアタックを開始するということを時間内に何度も繰り返すこととなる。そして、日ごとに走行セクションを入れ替えつつ、コースの1/3のセクションの走行を3日間行なうことで全コースの走行練習ができるという仕組み。ちなみに、練習走行日は同時に予選日でもあり、この3つに分けられた走行セクションのうち、一番下のボトムセクションでのタイムを予選タイムとしている。

練習走行は各日ともに午前5時半から午前8時半までの3時間のみとなる。各セクションのスタート地点には夜明け前から、各チームスタッフが集まり、走行前の車両の準備に追われる。

 この日のオプション練習走行日では、アッパーセクションは2輪部門、ミドルセクションは4輪のアンリミテッドクラスとタイムアタック1クラス。ボトムセクションは4輪のそれ以外のクラスが走行を行なった。

昨年の覇者、リース・ミレン選手(#67 2016年式 eO PP100)は、この日ボトムセクションでの走行。そのタイムは3分42秒932。昨年自身がポールを獲ったタイムが3分43秒755。すでにそのタイムを上回っており、今年もポールを獲得する可能性が高い。

このミレン選手が駆るeO PP100はラトビア共和国のDrive eO チームのマシンだが、昨年の車両よりもさらにパワーアップして戻ってきている。昨年のマシンは、薄いYASA社製モーターを3基繋いで1軸に出力するシステムを前後に搭載(6基)していたが、今回は後軸側のモーターを4基繋いだものに変更(合計7基)。パワーが上がったために、ブレーキシステムも刷新。さらにタイヤもハンコックの専用のものを採用しているという。

  

またこの日は日本人3選手もともにボトムセクションでの走行となった。なんと、山野哲也選手(#260 2016年式4-Motor EV Concept)もボトムで4分を切るタイムを出してきた! この4モーターEVコンセプトのタイムは、1本目の走行から3分53秒234と4分を切ってきた。さらに、2回目の走行では3分47秒630、そして3本目には3分46秒422という好タイム。まだミレン選手のタイムには及ばないものの、十分に戦えるところにまで来ている可能性が高い。

一方、モンスター田嶋こと田嶋伸博選手(#1 2016年式Tajima Rimac E-Runner Concept_One)のほうは、まだ4分は切れていない。この日のタイムは4分12秒273。昨年の田嶋選手の予選でのタイムが4分23秒182であることを考えれば、大きく進化したといえるが…。

タイムアタック2市販車無改造クラスへ「TRD 14R-60」で参戦の奴田原文雄選手は、3本のセッションでタイムを詰めていき、この日ベストは5分16秒490。「今回参戦している車両で一番パワーウエイトレシオが悪いんじゃない?」と飄々とした様子であった。

アッパーセクションはゴール近くで路面が非常にバンピーであると数年前から指摘されていたが、今回補修がされた。これは冬季の凍結などが影響するもので、年々ひどくなっているとの指摘もあった。このバンプによって事故が発生するということもあったため、今回の補修となったわけだが、一般車両で走行してみたものの、残念ながらバンプが完全に解消されてはいなかった。

 (写真:青山義明)

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