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【今さら聞けない】アンダーステアとオーバーステアって何? (1/2ページ)

【今さら聞けない】アンダーステアとオーバーステアって何?

一定の半径でラインをキープできずに膨らんだりすること

 アンダーステアとは、クルマが一定の半径の円を走るとき、車速が増すごとにステアリングも切り足さないと、その定常円のラインがキープできない旋回特性のこと。反対に定常円を走るとき、速度が上がるにつれ、舵角を減らしていく必要がある旋回特性は、オーバーステアとなる。

 一般的には、コーナーに進入し、ステアリングを切っていったときに、思ったよりもフロントがインを向いていかない場合を、アンダーステア、反対にフロントの回頭性がよすぎる場合、あるいはフロントタイヤよりもリヤタイヤのほうが先に横に向かって滑り出す場合をオーバーステアと呼ぶ。

 アンダーステアの原因は、主として3つ。

①オーバースピード
②ステアリングの切り過ぎ
③舵角の不足

 いずれも、クルマが直進し続けようとする慣性に対し、フロントタイヤのグリップ力が足りない場合に起きる現象で、コーナーの入り口だけでなく出口でも発生するケースがある。

 入り口のアンダーステアは、進入速度を下げることでほとんど解消するが、単純にハンドルを切り足せばもう少し曲がるということも稀にある。

 出口側のアンダーは、舵角が大きいままアクセルオンした場合、ステアリングを戻しながら、アクセルを加減しながら踏めばよく、舵角が適切にもかかわらずアンダーステアが出る場合は、単にオーバースピードなので、アクセルを戻すかブレーキを踏み直して車速を落とすしかない。

 なお、弱めのアンダーステアが出ているときに、車速を落としてフロントタイヤのグリップが一気に回復すると、リヤタイヤが横に流れ出すときがある。これをリバースステアという。

 サーキットなどで、ときどきテールが横に流れつつも、イン側に巻き込んでいかず、クルマ全体としてはコースのアウト側へ向かってスキッドしていくマシンがあるが、これはクルマが横向きになっているだけで、進行方向としては直進状態に近いのでオーバーステアとは言わない(これを勘違いして、メカニックに「オーバーステアだ」と伝えると、セッティングはどんどん嵌っていくことになる)。

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