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インディ500優勝の佐藤琢磨選手が成田に凱旋帰国!

インディ500優勝の佐藤琢磨選手が成田に凱旋帰国!

大きな花束を受けた佐藤選手は晴れやかな笑顔を見せた

 もう2週間も経っているが、インディ500で日本として初めて優勝を勝ち取った我が英雄の佐藤琢磨選手が、12日午後、アメリカ・ヒューストンから全日空機で帰国した。待ち受けた報道陣のカメラからフラッシュが連発、レーシングドライバーとしては異例な歓迎を受けた。全日空のキャビンアテンダントから大きな花束を受けた佐藤選手は晴れやかな笑顔を見せた。

「念願の優勝ができましたが、今でも信じられない思いです。あの優勝からすぐ、先週はデトロイト、今週はテキサスでシリーズ戦が続きましたが、やっと日本で優勝報告ができます。8年目のチャレンジで、インディ500という大舞台で優勝できました。支えてくださった関係者の皆さん、応援していただいた皆さん、本当にありがとうございました」

 第101回インディアナポリス500に続く第8戦デトロイトでは、予選でポールポジションを獲得しての4位入賞。第9戦テキサスでは一時、周回遅れの最後尾まで落ちながらも終盤にはトップ争いを展開した。最後はスピン、クラッシュに終わったが一瞬オーバル2連勝の夢を見せてくれた。ポイント・スタンディングでも現在3位とチャンピオンの有力候補の一人だ。

 彼の才能は高く評価され、あのF1GPでも活躍したが、最上位は鈴木亜久里と並ぶ3位が最高位だ。いかにトップカテゴリーでの優勝が難しいか、本人が一番よく知っている。特にインディ500は実力に加え、チームの総合力も、運もすべてがかみ合わないと優勝できない。

 その作戦の陰にスポッターのロジャー安川さんの頭脳プレーもあった。レース後、ロジャー安川さんは「あの日、チームのやること、自分のやることがすべてスムーズに進んでいました。不思議な力に後押しされているようでした」と語っている。

 また、NHKの取材班は、インディカーで活躍する佐藤選手の特別番組制作のため、インディ500は特別の取材チームを編成していた。もちろん今年好調な佐藤選手だが、インディ500優勝の日を狙っていたわけではない。ロジャー安川さんの言う「この日は、何かが後押しするように何をしてもうまくいく感じ」の一つだった。

 特別番組の放送はNHK BS1スペシャル、6月18日(日)午後10時から。「密着!インディ500~佐藤琢磨・優勝への軌跡~」では、予選の前からの密着取材、ピットと佐藤琢磨選手の無線でのやり取りを交え、過酷なレースの一部始終が描かれる。

 またWEB CARTOPでは、13~14日に佐藤琢磨選手の特別インタビューをお伝えする。

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