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【試乗】大幅改良を行ったマツダ・アテンザは「走る歓び」を再定義した1台 (2/2ページ)

【試乗】大幅改良を行ったマツダ・アテンザは「走る歓び」を再定義した1台

他メーカーの高級車と比較しても遜色ない静粛性を与えられた

 マツダのフラッグシップとして存在感を高めているアテンザ。じつは個人的にも最も手に入れたい「セダン」の筆頭候補としていつも注目している。その理由はいくつかあるが、まずデザインが気に入っている。「魂動」デザインをベースに生み出されたフォルムは、ワイド&ローでホイールハウスのアーチが躍動的でありカッコいい。

 次にAWDと好燃費のディーゼルエンジンをラインアップしていること。フルタイム4WDでディーゼルのセダンは他社にはなく、競合されない。そしてセダンとしての使い勝手がじつに良いこと。クーペフォルムのルーフは後席ヘッドクリアランスが狭く感じさせるが、実際に後席に乗り込んで見るとヘッドクリアランスは十分にあり、足元スペースもゆとりがある。

 さらに広いトランクスペースは開口部の大きなトランクスルー機能も備わりじつに有用なのだ。装備も充実しているので、価格は決して高くないと思う。だが、そんなアテンザも国内販売では苦戦を強いられているという。月販ベースで見ると3〜500台ベースだと聞き驚いた。

 一方「マツダ6」というネーミングで売られている北米や中国などのビッグマーケットでは好調で、マツダの世界販売を牽引しているというが、その中心はガソリンのFF(前輪駆動)モデルだそうで、いささか複雑な心境だ。

 そのアテンザが2012年の登場から6年目を迎え、2度目の大幅改良モデルとして進化した。さっそく一般道試乗をしてきたのでリポートしよう。

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