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今どき流行の「道の駅」ってそもそも何? 名乗れる基準とは

今どき流行の「道の駅」ってそもそも何? 名乗れる基準とは

国土交通省道路局に申請して通ると道の駅を名乗れる

 幹線道路沿いなどにみられる「道の駅」。2018年4月時点で日本全国に1145か所(道の駅連絡会調べ)というもので、休憩場所や観光情報を得るスポットとして、ドライブファンには欠かせない存在となっている。

 その機能は大きく3つ。「休憩機能(24時間利用できる駐車場やトイレ)」、「情報提供機能(道路情報、観光情報など)」、「地域連携機能(観光レクレーション施設など)」となっている。こうした機能だけを見ると、昔からあるドライブインとさほど変わらないようにも思えるが、「道の駅」の設置者は市町村などであり、市町村長から国土交通省道路局に申請し登録されて初めて「道の駅」と名乗ることができる。いわゆる公的なスポットである。

 そのため、駐車場が無料で使えることは重要な条件であり、トイレにはバリアフリータイプを設置することが要件のひとつとなっている。ちなみに、施設などを市町村が整備して、メインの駐車場やトイレなどを道路管理者が整備している一体型と、すべての設備を市町村などが整備する単独型とにわかれるが、2018年4月時点で、一体型と単独型の比率は54:46。一体型が若干多くなっている。

 なお、列車でもないのに「駅」と使うのはおかしいと違和感を覚えるかもしれないが、日本には古くから街道の要所に「宿駅」といって旅人の休憩や宿泊、また物流における人馬の交代場所となる地点が用意されていた。その大元となった「駅制」は奈良時代の中央集権体制、いわゆる『律令制』によって整備されたもので、街道沿いに「駅」があるというのは、けっしておかしいことではない。むしろ、その機能などからすると、古代に使われていた、本来の「駅」という言葉の意味に近いのが「道の駅」といえる。

 最近では車中泊スポットとしても注目される道の駅だが、迷惑行為が目立つようになり車中泊禁止の道の駅も増えてきているという。ドライブが楽しめるよう環境を守るべく、一人一人のドライバーがマナーを守って、道の駅を利用していきたいものだ。

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