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これだけクルマの技術が進歩してもディーゼルエンジンの「ガラガラ音」が消えないワケ (1/2ページ)

これだけクルマの技術が進歩してもディーゼルエンジンの「ガラガラ音」が消えないワケ

ガソリンとは燃料への点火方法が違うために音の発生は免れない

 最近では乗用車にも多く採用されつつあるディーゼルエンジン。コストの安い軽油が燃料であることや、ガソリンエンジンに比べて低回転域から豊かなトルクを発生させることで人気を集めているのはご存じのとおり。

 しかし、そんなディーゼルエンジンの弱点とも言えるのが、アイドリング時などに耳に入ってくる「ガラガラ」という特有の低吸音だ。もちろん昔のディーゼル乗用車や大型のトラックのように大きな音ではないが、日常的に使う乗用車だと少し気になるという人もいることだろう。排出ガスもクリーンにできたディーゼルエンジンなのに、どうしてあの音は消せないのか疑問に思う人も多いのではないだろうか?

 そもそもディーゼルエンジンはガソリンエンジンとはエンジンの動く仕組みが異なる。ガソリンエンジンではガソリンと空気が混ざった混合気に向かって点火プラグが火花を出し、燃焼(爆発)させることでシリンダーを動かしているが、ディーゼルエンジンの場合はそもそもプラグが存在せず、圧縮して高温となった燃焼室に軽油を噴射することで自己発火させているのだ。

 そのため、そのときの自己発火の振動が大きくなることで、ガソリンエンジンよりもガラガラと大きな音がしてしまうというワケなのである。

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