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かつてターボ車の代名詞だった「ターボラグ」が今のクルマから消えたワケ (2/2ページ)

かつてターボ車の代名詞だった「ターボラグ」が今のクルマから消えたワケ

ダウンサイジングターボなどの技術によりラグが減少

 ターボチャージャーは、エンジンの排気ガスの力でタービンを回し、コンプレッサーで圧縮した空気をシリンダーに送り込むシステムなので、ターボがしっかり過給圧を発揮するためにはある程度のエンジン回転数が必要になる。したがって、低回転からアクセルを踏んで、ターボが効きだす回転数になるまでは若干のラグがあり、これが一般的にターボラグと言われている。

 しかし、最新のクルマではほとんどこのタイムラグを感じることがなくなってきた。というのも、最近のターボ車は、ダウンサイジングターボを中心に、少ない排気エネルギーでも効率よく回転する、レスポンスのいい小径タービンを採用しているというのが大きい。

 こうしたターボに直噴技術や、可変バルブタイミング機構、可変バルブリフトなどを組み合わせることで、エンジンの最大トルクを1500回転ぐらいで発生している。アイドリングだって800~900回転ぐらいなので、走行中ならちょっとアクセルを踏んだだけで1500回転ぐらいにはなる。

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