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緑色なのになぜ青信号と呼ぶのか (2/2ページ)

緑色なのになぜ青信号と呼ぶのか

日本人の「青」という表現は幅広い

 信号機の色は、国際的に赤、黄、緑となっている。これは、国際照明委員会(CIE)によって、信号として使える色を、赤、黄、緑、青、白に定めているなかで、信号機に割り当てられているのが冒頭の3色であることによる。したがって、英語では青信号をグリーンライトと呼んで、ブルーライトとは言わない。

 では、日本ではなぜ緑色の信号を青と呼ぶのか。調べると諸説あるが、日本人にとって青と表現した際の色の範囲が広く、いわゆる青色はもちろんのこと、藍や緑も青と表現する言い方が古くからあったとされる。たとえば葉物の野菜を青物と言う。あるいは、青々と茂る草、竹も緑色だが青竹という言い方をする。一方で、新緑の季節と言い、新青の季節とは言わない。

 一つの色として目で区別はしていても、緑を青と言うことを日本ではあまり不自然に感じず、赤でも黄でもなく、青だと言ってもよしとする感性が日本人にはあるのだろう。

 日本に信号機がはじめて導入されたのは、1930年(昭和5年)とのことである。アメリカ製で、当然、赤、黄、緑の配色であった。それでも青信号という言い方が世間で定着したため、47年(昭和22年)から、法令でも青信号と呼ぶようになっている。

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