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いまの新車からは消えた「化石技術」だがハマると抜け出せない「キャブレター」の魅力 (2/2ページ)

いまの新車からは消えた「化石技術」だがハマると抜け出せない「キャブレター」の魅力

いまはインジェクションに取って代わられた技術

 エンジンというのは、燃料と空気を混ぜたものを取り込んで、そこに点火することで爆発させて、動力を作り出している。これは内燃機が発明されてから変わることはない。もちろん細部は大きく進化していて、たとえば燃料と空気を混ぜる部分はキャブレターからインジェクションとなっている。

 コンピュータによってきめ細やかな制御ができるインジェクションに対して、キャブレターはかなりアナログ。インジェクションがスプレーだとすると、キャブレターはピストンが下がるときにできる負圧を利用して自然に吸い込まれる力を利用しているので、細かい制御はできないし、その結果、排ガス性能や燃費に対して遜色が出てしまう。

 過渡期には電子制御キャブレターというのがあったし、メカニカルインジェクションというのもあったが、今やバイクでもほぼ絶滅。あのスーパーカブですら、インジェクション仕様になっているほどだ。このように見ると、化石的な古い技術なのだが、味わいという点では別の話しになる。旧車の魅力はキャブレターにあるという人もいるほどなのだが、どこが魅力なのだろうか。

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