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単に「ヨンク」じゃダメ? メーカーが4WDに「オリジナルの名前」をつける事情 (2/2ページ)

単に「ヨンク」じゃダメ? メーカーが4WDに「オリジナルの名前」をつける事情

四輪駆動に最初に名前を付けたのはアウディのクワトロ

 4輪駆動に、独自の名称を付けたのはドイツのアウディが初めてではないか。「クワトロ」が、それだ。それまで、4輪駆動は悪路走破のための技術であり、パートタイム式といって、2輪駆動と4輪駆動をレバーなどの操作により運転者が切り替えて使っていた。

 クワトロは、常に4輪駆動を維持しながら、直進のみならず小さなカーブでもそのまま4輪駆動で走れるフルタイム式を採用し、なおかつ、未舗装路だけでなく舗装路を高速で安全に走れる4輪駆動という新しい考えを商品化した。そこで、あえてクワトロ(イタリア語で4)の名称を与えたのだろう。

 しかしじつは、日本のスバルが70年代にレオーネのエステートバンに4輪駆動を採用し、75年には乗用車に4輪駆動車を加え、舗装路を4輪駆動で走る考えを量産化していた。2代目レオーネの81年には、4輪駆動を活かしたステーションワゴンのツーリングワゴンを発売し、それがレガシィへ受け継がれ、一時代を築く。しかし、あえて4輪駆動技術に名称を与えることはなかった。

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