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「リコール」は「欠陥品」を作ったメーカーのミスではない! よりよい「モノ作り」を行うための制度だった (1/2ページ)

「リコール」は「欠陥品」を作ったメーカーのミスではない! よりよい「モノ作り」を行うための制度だった

設計や製造のミスによる事故やトラブルを未然に防止する制度だ

 テレビやネットで「〇〇自動車のxxx部品に欠陥が見つかり、リコールになった」というニュースがよく流れている。

 ユーザーとしては、リコールの対象が自分のクルマでない限り、あまり気にすることはないだろう。

 仮に、自分のクルマがリコールになっても、ディーラーから通知が来て、サービス入庫の日程を決めるだけで、何がどうリコールなのか、突き詰めて考える人は少ないように思う。

 では、そもそもリコールとは何か?

 リコール制度を所管する国土交通省によると「設計・製造過程に問題があったために、自動車メーカーが自らの判断により、国土交通大臣に事前届出を行った上で回収・修理等を行い、事故・トラブルを未然に防止する制度」と定義付けている。

 近年のリコール件数と対象台数を見ると、平成28年度が364件・約1585万台、平成29年度が377件・約770万台、平成30年が408件・822万台とかなりの数に及んでいる。

 そう言われると「そんな頻繁に、設計や製造のミスがあるのか?」とユーザーは不安に思うかもしれない。

 ここでポイントとなるのは「保安基準」についてだ。文字どおり、安全を担保できうる基準のことで、道路運送車両法に適合するかどうかが、リコールが実施される判断のもととなる。

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