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真性スバオタが「買ったぞ」新型BRZ! 「ネガもあるけど」たった半月で3000km走ったベタ惚れリポート (1/2ページ)

真性スバオタが「買ったぞ」新型BRZ! 「ネガもあるけど」たった半月で3000km走ったベタ惚れリポート

この記事をまとめると

■筆者はSUBARUオタクともいうべきマリオ高野氏

BRZ・Rグレードを購入したがオススメはSグレード

■FR車だがSUBARUのアイデンティティともいうべきAWDのような安定感が味わえる

エンジン特性には数値に表れない「味わい深さ」も増している

 新型BRZ・Rグレード(6速MT)を購入したマリオ高野。8月30日に納車されて約半月、走行距離3000kmを後にした時点で感じたポイントを5つに絞り報告する。

1)エンジンは「キャラ変」する

 新型FA24エンジンは、排気量拡大に伴うトルクアップが印象的だが、味わい深さも増している。初代モデル同様、他のSUBARU車の定番装備であるSIドライブが付かず、走行モードの切り替えはできないものの、アクセルワーク次第でさまざまな表情を見せてくれるのだ。ゆっくりとスロットルを開いて走らせると極めてジェントルな回転フィールが得られ、燃費も向上。高速道路では80~100km/hで定速巡行をすると平均燃費は18~19km/Lを記録することも難しくない。

 穏やかなアクセルワーク時は、アクティブサウンドコントロールによる演出音も最小限にとどまり、高い静粛性を保ったまま巡航できる。これは”なまし制御”と呼ばれる、スロットルの開き加減によって追従性を穏やかにするトルク特性によるところが大きい。

 そしてスロットルを強めに開くと、スイッチをスポーツモードに切り替えたかのように俄然活発となり、3000回転あたりからサウンドも炸裂。フラットながらメリハリのきいたトルク感が7000回転付近までしっかり盛り上がる。まるで、ドライバーの意思に応じて瞬時に切り替わる走行モード切り替えシステムのように感じられるのが面白い。

 一方、アイドリング状態からほんのわずかにアクセルを踏んだ際の反応はかなり控えめだ。これは意図的なもので、高齢者や運転初心者が乗ることも想定した、大量生産車ならではの万人向けセッティングのひとつと言える。市街地でゆっくり走らせているときなど、穏やかに走らせている状況でヒール&トゥをするとエンジンの反応が悪いと感じる場面があり、つねに活発なレスポンスを求めるドライバーにとっては不満となってしまうかも知れない。

 新型BRZに限らず、最近の国産車のMT車で良く感じられるものでもあるが、この手の不満は信頼できるチューニングメーカーによるマッピング変更を受ければ簡単に解消するので、気になる人はECUチューニングの開発が進むのを待とう。

2)シフトフィールは全開走行時が一番気持ち良くなる

 ギヤボックス自体はキャリーオーバーながら、強度アップとシフトフィール向上のための大改良を施した6速MTギヤボックス。各ギヤからニュートラルに戻す際の反力の強さが印象的なシフトフィールだが、市街地を軽く走らせるような領域では、この反力の強さがやや過剰気味に感じられることがある。街乗りだとシフトフィールは微妙かも? と感じることがあるのだ。

 しかし、新型BRZの6速MTは、エンジンを高回転域まで目一杯使って走らせるような状況になると俄然手応えが良くなる。サーキットでの全開走行時は最高に気持ちの良いシフトフィールとなり、変速ミスを起こしにくい操作性に仕立てられていることも実感できるのだ。

 新型BRZは、86/BRZワンメイクレースなどでの競技ユースも強く意識して開発されているので、エンジンとミッションは全開走行時に一番良好なフィーリングのピークが来るようになっているところがある。慣れればタウンスピード領域でも気持ちの良いシフトフィールが得られるコツがつかめるのだが、ディーラー試乗などでシフトフィールがイマイチだと感じた人は、エンジンをしっかり高回転まで回せる状況で再確認して欲しい。

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