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帰省先でグッタリ! 長距離運転がもたらす想像以上の疲労の原因5つと対策 (1/2ページ)

帰省先でグッタリ! 長距離運転がもたらす想像以上の疲労の原因5つと対策

この記事をまとめると

■長時間運転をしていると、全身のあらゆるところにダメージを負う

■自覚がない場合も、知らず知らずのうちに体力を消耗している

■疲れの原因と対策について解説する

運転は運動などとはまた違った疲れを感じるもの

 ずっと運転を続けていると、自覚がなくても全身のあらゆるところがダメージを負うものです。それもそのはず、体重60kg程度の人で、2時間の運転をすると約190キロカロリーを消費するといいますから、じつは知らず知らずのうちに体力を消耗しているのです。また、同じ姿勢で周囲に常に気を配って同じ操作を繰り返すという特殊な環境ゆえに、運動とはまた違った疲れを感じるのも事実。今回は長距離運転の疲れの原因にはどんなものがあるのか、なるべく疲労を軽減するためにはどんな対策を取るべきかをご紹介したいと思います。

 1つ目の原因は、目からくる疲れです。運転中にドライバーは、目から多くの情報を得ています。常に四方に視線を配り、凝視している状態が続くために、目に疲れを感じやすくなるのです。また、運転に集中しているとまばたきの回数が少なくなり、乾き目になることも。とくに、年齢を重ねると涙液の分泌が少なくなっていくために、40代以上のドライバーは意識して目の乾きに注意しましょう。疲れが蓄積したままの目で運転を続けると、さまざまな危険を招いてしまうこともあります。

 その1つが「ホワイトホール現象」で、トンネルの出口などで前方が明るくなった時に、そこに白やシルバーなど明るいカラーのクルマが重なると、全体的に光に包まれてクルマの形が見えなくなってしまうことがあるのです。反対に、暗い場所に黒や紺などのダークカラーのクルマが重なると、識別できなくなる「溶け込み現象」もあります。

 対策としては、目に疲れを感じる前に休憩をとり、しばらく目を閉じて休めたり、両目の目頭の内側にある「睛明(セイメイ)」というツボをつまむように押すのも、目の疲れをほぐしてくれます。また、日頃からブルーベリーなどに含まれるアントシアニンや、うなぎやレバー、小松菜などに含まれるビタミンAを取るなど、食事にも気をつけるといいようです。さらに、眩しさを感じたり、紫外線を浴びることも目の疲れの原因になりますので、適切なサングラスを選んで適宜使用するのも有効です。

 2つ目の原因は、姿勢の悪さからくる疲れです。シートが身体に合っていなかったり、適切なシートポジションをとっていないと、肩こりや腰痛、全身の倦怠感が起こりやすくなります。AT車だからと片足を折り曲げて立膝をついて座ったり、シートバックを深く倒して寝るような姿勢で運転するなんてもってのほか。一見、ラクな姿勢のように思えますが、姿勢の悪さから局所的に体重がかかって負荷を与え、血流も悪くなって結果的に疲れを増長させてしまいます。

 まずはシートに深く腰掛け、なるべくシートと身体の接地面積を広く取ること。ブレーキペダルを目一杯踏み込んだ際に、ヒザが軽く曲がるくらいの位置にシートの前後スライドを調整します。ハンドルを9時15分の位置で持ち、180度まわした際にヒジが「へ」の字になるようにシートバックを調整します。あとはヘッドレストの頂上と頭のてっぺんが同じ高さになるように合わせれば、適切なシートポジションとなります。

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