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自動車メーカーの常套句! 「人馬一体」「ゴーカートフィーリング」「地を這うような走り」ってズバリどんな走り? (2/2ページ)

自動車メーカーの常套句! 「人馬一体」「ゴーカートフィーリング」「地を這うような走り」ってズバリどんな走り?

この記事をまとめると

■メーカーはクルマの走りを常套句によって表現することがある

■「人馬一体」、「ゴーカートフィーリング」、「地を這うような走り」など

■今回はこの3つがどのような走りを表しているのかについて解説する

「人馬一体」の根底にあるのは「安心・安全」

 クルマの記事を読んでいるといろんな言葉が出てきますが、わかりにくいのはそのクルマがどんな走りをするのか、乗っているとどう感じるのか、そこだと思います。メーカーの説明にも、その走りを象徴するかのような常套句、つまりよく使われる表現を目にしますが、なんとなくわかったようで、やっぱりわからないような? と、ちょっとモヤモヤしますよね。たとえばマツダの常套句といえば、「人馬一体」。MINIがよく言うのは、「ゴーカートフィーリング」。BMWも意のままの走り、走る歓び、という言葉をよく使うし、スバルなどで「地を這うような走り」という常套句も目にします。今回はそれってなに? どんな走りをするの? という疑問を紐解いていきたいと思います。

 まずは「人馬一体」。これはもともとの意味としては、「人と馬が一つの体となったように、巧みに乗りこなすさま」を指しています。そのため、どうしても山道やサーキットなどをガンガン走るような様子をイメージしがちなのですが、マツダはそうではなく、まず根底にあるのは「安心・安全」だといいます。たとえ運転が初めての人でも不安に感じることなく、思った通りに扱いやすくて、運転の楽しさを発見できるようなクルマにしたい、という思いがベースになっています。

 そして人馬一体が進化していく過程として、「軽快さ」「人とクルマのコミュニケーションの面白さ」「体の一部になったように思い通りに走ること」となっていくといいます。「軽快さ」は、クルマを操る動きそのものを楽しむために意識して開発。次に、クルマ側が人間の意図を感じて、それに見合った動きをすることで、人とクルマとの会話を楽しむ感覚を実現すること。そして、そのコミュニケーションが密接になってくると、人間の無意識と向き合うようになり、意識せずにタイヤが自分の体の一部のように動く世界に到達し、もっと自由で美しい走りを体感できるようになるのです。これこそが、人馬一体の走りということですね。

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