猫も杓子もSUVに乗る時代! レーシングドライバーを納得させた「本当に走りのいい」SUVの実名とは (1/2ページ)

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猫も杓子もSUVに乗る時代! レーシングドライバーを納得させた「本当に走りのいい」SUVの実名とは

この記事をまとめると

◼︎走りが楽しいクロスオーバーSUVを紹介

◼︎今では人気の高いモデルでも初期モデルはイマイチだった

◼︎国産車でも走りの質感の高いモデルがラインアップされている

大人気のクロスオーバーSUVは見た目ばかりで走りがダメ?

 1997年に、トヨタ自動車が「ワイルドbutフォーマル」というキャッチコピーとともに登場させた「ハリアー」。いわゆるクロスオーバーSUVのはしりとなる存在だった訳だが、まさかこのジャンルがこれほどまでに拡大するとは誰も予想しなかっただろう。

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 都会でハイセンスに普段使いができ、いざというときには悪路も走れる、というマルチパーパス性の高さが魅力だったわけだが、逆にいうと、良路も悪路も中途半端になると捉えられかねない。ハリアーは北米で廉価なFFモデルとして投入したことで、大きな成功を収めることになるのだが、それが中途半端感を助長することにもなってしまった。しかし、現代のクロスオーバーSUVの立ち位置は、当時とは大きく異なって来ている。

 世界的にSUVが大きなブームとなっているのは周知のとおりだが、そのなかでクロスカントリー系SUVとスポーツ性の高さを謳うクーペSUVは異なったジャンルとして認識されるようになった。とくに「走り」を唱える場合は、クーペSUVをさらに走りに特化させる方向でクロスオーバー化させるのが一般的となって来ている。

 そんなクロスオーバーSUVで実際に走りがいいモデルはどれになるのだろう。

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 形がスポーティだからと言って「走り」が高レベルであるとは言いきれないのは一般的なスポーツカーと同じだ。SUVである以上、最低地上高は高く、車体も大きい。重心が高くなって運動性能を追求しづらくなっているのは自動車の運動理論的に避けられない。そんなクロスオーバーSUVで走りがいいモデルは、実際どれなのだろうか。これまでの試乗経験から「走りの良さ」を認められるモデルをいくつか紹介しよう。

 やはり欧州車の走りが際立っている。欧州モデルでいち早くクロスオーバーSUVを仕上げて来たのはポルシェ・カイエンだろう。カイエンは、VW(フォルクスワーゲン)ティグアンから派生したモデルで、ポルシェが手がける以上、「走り」にも相当にこだわっているはずだった。

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 しかし、登場初期のモデルにはサーキットの高速テストドライブで大きく期待を裏切られた。動力性能は高く、トップスピードは速さを示すものの、コーナーではアンダーステアが強くコントロールに苦しめられた。さらに攻め込むとロールオーバーモーメントが大きく横転モードに陥る。幸いポルシェはPSMという優れた電子制御システムを持っていたためPSMを作動させることで横転はしないが、速度が大きく落ち込むのは避けられない。加えてアジリティも低く、911やボクスターなど他のポルシェブランドのスポーツカーとの性能の乖離が大きかったと言える。

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 ポルシェがクロスオーバーSUVの走りを完成領域にまで引き上げられたのはマカンの登場まで待たなければならなかった。マカンはカイエンのネガティブな部分を修正し、低重心でアジリティに富んだ運動性の良さを示すことができたのだ。マカンがハイレベルに仕上がったのは、アウディがQ3でクロスオーバーSUVの走りの良さを大きく向上させたことに起因しているとも言える。Q3はサスペンションストロークが大きく、4輪の接地性に優れる。加えてクワトロシステムがAWDのトラクションの高さと旋回性を両立させ、ライントレース性の高い優れたハンドリング特性として完成させていたのである。

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中谷明彦
名前:
中谷明彦
肩書き:
レーシングドライバー/2022-2023日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員
現在の愛車:
マツダCX-5 AWD
趣味:
海外巡り
好きな有名人:
クリント・イーストウッド、ニキ・ラウダ
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