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気がついたらBMWが「M」だらけ! 増えすぎてわからなくなった「M系」モデルをわかりやすく解説する (2/2ページ)

気がついたらBMWが「M」だらけ! 増えすぎてわからなくなった「M系」モデルをわかりやすく解説する

この記事をまとめると

BMWのモータースポーツ部門として誕生した「M」が2022年で50周年を迎えた

■BMW Mの50年の歴史において誕生した「M」の名がつく派生モデルを解説

■いまではマイルドな「M」からハードコアな「M」までさまざまなモデルが用意されている

BMWのラインアップには「M」モデルが大量に存在する

 2022年、BMWのモータースポーツ部門にしてハイパフォーマンス・モデル開発も担う「M」が50周年を迎えたのはご存じのとおり。BMWが「バイエルンのモーター工場」の略とは、つとに知られているが、モーターのMにことさらフォーカスして、エンジン開発過程から携わってBMWというクルマ全体のポテンシャルを引き出すというロジックは、メーカー直系チューナーのハシリでもある。

 そのMだが、市販モデルには「M」「Mスポーツ」「Mパフォーマンス」はたまた「Mコンペティション」や「Mクラブスポーツ」といった、さまざなM付きモデルが存在するのはご存じのとおり。ぶっちゃけ一見さんにはわかりにくくなりつつある昨今、これらMの特徴と違いをもう一度ふり返っておこう。

 そもそもBMWの各シリーズには2種類のラインアップがあって、片やスタンダードモデルを基本のキとする系統と、片や「M」を基本とするスポーティかつハイエンド側の系統がある。「ラグジュアリー」とか「スポーツ」「スタイル」といったグレード名が割り当てられるのが前者で、「M2」「M3」あるいは「X5 M」といった各シリーズの一文字Mモデルから派生する後者は、BMW M社が開発する別物と考えたほうがいい。

 とはいえ、分けても「Mスポーツ」というのが両者の間をとりもつ存在で、エンジンやシャシーといったハードウェアのスペック面ではスタンダード側に属しつつも、バンパーやエアロ、ホイールといった装備面ではMモデルに準じる外観が与えられている。具体的には、フロントのグリルやエアインテークが大きめで、サイドにはMのオーナメント、リヤにはディフューザーといった「ヤル気」なアピアランスと雰囲気は、むしろMに寄せられている。

 ただし単なる「Mルック」仕様ではなく、トランスミッションがよりスポーティ制御の「スポーツAT」だったり、サスペンション自体もMスポーツサスペンションだったり。サスはオプションでアダプティブ制御タイプも用意されていたりする。それでいてベースモデルの高級グレード、「ラグジュアリー」や「スポーツ」からは車両価格差にして10万~数十万円に留まるという、お買い得感のある人気グレードが、Mスポーツというワケだ。

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