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カタログには存在すれど「注文」すらできない! いま多くのクルマが「受注停止」に陥っている理由 (1/2ページ)

カタログには存在すれど「注文」すらできない! いま多くのクルマが「受注停止」に陥っている理由

この記事をまとめると

■いまクルマの納期遅延が深刻だ

■受注を停止する車種も少なくない

■受注停止となる理由について解説する

多くのクルマが受注を停止

 最近はクルマの納期が延びるだけでなく、受注を停止させた車種も多い。トヨタの販売店では「アルファード、プリウス、カムリ、ランドクルーザー、プラドなど、さまざまな車種の受注が止まっている」という。日産では「サクラとエクストレイルの受注が停止した」という。さらに輸入車も、不定期で受注が停止することがある。

 受注停止の根本的な理由は、新型コロナウイルスやロシアのウクライナ侵攻を原因として、パーツや原材料の供給が滞ることだ。メーカーの開発者は次のように説明する。「もっとも多く不足するのは半導体だが、それ以外の供給不足も目立つ。塗料や樹脂製品も滞る。しかも不意に供給不能になったり、逆に供給が再開することもあり、生産計画の対策を立てられない」。

 この状態が続いたことで、今は納期が1年に達する車種も増えた。さらに納期が延びると、ユーザーの生活環境が変わったりすることも考えられるから、受注を停止させる。

 また将来予定されているマイナーチェンジやフルモデルチェンジとの絡みにより、受注を止めることもある。トヨタの販売店では「プリウスは2022年の末にフルモデルチェンジを行う予定があり、数カ月前に受注を止めた。アルファードのフルモデルチェンジは来年だが、これもすでに終了している」という。

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