見た目からは想像できない車内に衝撃! 広くて開放的で快適すぎる「これぞニッポンの業」的なコンパクトカー4選 (1/2ページ)

この記事をまとめると

■国産コンパクトカーのなかから後席の広さや快適性が高いモデルをピックアップ

スズキ・ソリオに至ってはジャーナリストが思い描く理想の1台に仕上がっている

ホンダ車はシートの構造や後席の広さに光るものがある

後席の快適さが光るコンパクトカーを集めてみた

●ホンダ・フィット

 予算、サイズ、取りまわし性などの要件から、国産コンパクトカーを選ぶにしても、できれば同乗者の快適性も重視したい……そんなコンパクトカーの筆頭に挙げられるのが、現行モデルとなる4代目のホンダ・フィットだ。

 なによりも「心地良さ」を新たな価値としたコンパクトカーであり、室内はモダンで明るい、まるでリビングルームのような空間だ。運転席はもちろん、助手席でも薄くほぼ水平のすっきりしたインパネデザイン、斜め前方視界をまったくジャマしない(その存在に気づきにくいほどの)極細Aピラーがもたらす視界、居住感覚は、まさに「心地良さ」あるものと言っていい。

 先代フィットのウイークポイントのひとつでもあった前後席のかけ心地も劇的に向上している。その理由は、新シート=ボディースタビライジングシートの採用だ。ボディースタビライジングシートとは、シートに座るヒトの研究から、疲れにくい着座姿勢と支え方を突き止めた考え方に基づくシート設計で、キーポイントは骨盤を安定させることにあるという。そうした視界、インパネ&Aピラーのデザイン、シートによって、フィットは助手席でもすこぶる爽快、快適な居心地が得られるのである。

 具体的には、先代のSバネ式からMAT面構造を用い、骨盤を安定させる機能を持たせ、シートクッション厚はアコードのシート並みの、先代比で前席が+30mm、後席で+24mmの厚みとしているのだ。実際、前後席ともに、ファブリックシートであれば、お尻がふんわり沈み込むようなソファ感覚の心地よいかけ心地を実現している。

 また、フラットフロアで足の置き場の自由度が高い後席も文句なしだ。従来の便利すぎるダイブダウン格納、チップアップ機能はそのままに、これまたソファ感覚の心地よい着座感を実現するとともに、身長172cmの筆者のドライビングポジション基準で頭上に120mmはともかく、膝まわりスペースに世界のコンパクトカー最大級の320mmものスペースが確保されているのだ。これなら4人乗車でも全員がゆったり、快適にドライブが楽しめるはずである。

 e:HEVモデルであれば、静かに、そして滑らかかつ伸びやかな加速感が得られ、速度を増していってたとえエンジンが始動しても、エンジンノイズの透過音がきわめて小さく、それを気づかせないほどなのだ。乗り心地にしても、15/16インチのタイヤサイズを問わず、路面を問わず、フラットで、新型のコンセプトどおりの心地よい、マイルドな乗り心地に徹している。シートの分厚いクッション感を持つかけ心地の良さとの相乗効果で、コンパクトカーらしからぬ、もっとずっと上級、大型のクルマに乗っているかのような快適感をもたらしてくれるのだからゴキゲンだ。

●ホンダ・フィットクロスター

 そんなフィットでも、さらなる乗員全員の快適感が得られるグレードがある。それがフィットクロスターだ。フリードにもクロスオーバーモデルのクロスターがあるが、こちらは最低地上高をフィットの135mmから160mm(FF/4WDは155mm)に高めているのが肝。

 なんちゃってクロスオーバーではないのである。結果、フィットと変わらない助手席、後席の居心地の良さに加え、25mm高い着座位置、視界によって、さらなる爽快なドライブが可能になるというわけだ。RSの追加で話題沸騰のフィットだが、標準モデル、クロスターの実力の高さを忘れてはいけない。


青山尚暉 AOYAMA NAOKI

2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ゴルフヴァリアント
趣味
スニーカー、バッグ、帽子の蒐集、車内の計測
好きな有名人
Yuming

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