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ジブリと似てる……と思ったら同じ語源! かつては超イケてるクーペだった「マセラティ・ギブリ」とは (1/2ページ)

ジブリと似てる……と思ったら同じ語源! かつては超イケてるクーペだった「マセラティ・ギブリ」とは

この記事をまとめると

■1966年、アフリカから地中海に吹く風の名前を与えられたマセラティ・ギブリが誕生

■初代ギブリは流麗な2ドアのファストバックでランボルギーニ・ミウラのライバルだった

■4.7リッターV8をフロントに搭載していたことでミッドシップV12のミウラの後塵を拝することになる

ミストラルに続いて「風」の名前が与えられたギブリ

 今回は、マセラティ・ギブリの話をしようと思う。ちなみにこのギブリというネーミングは、アフリカ北部のリビアから地中海に向けて吹く風に由来するもの。日本ではあのスタジオ・ジブリの名前の由来となったことでも知られているが、マセラティはその歴史のなかでさまざまな「風」に由来する車名をプロダクションモデルに与えている。

 最初にそれが選ばれたのは1963年に誕生したミストラル、最近ではレヴァンテやグレカーレも、同じように風の名を採用したモデルだ。

 そのミストラルに続いて、マセラティから風の名を持つモデルが登場したのが、1966年に発表されたギブリにほかならなかった。

 現在では4ドアサルーンとして知られるギブリだが、この年のトリノショーで姿を現した初代ギブリは、流れるように美しく高級感のある2ドアのファストバックボディが与えられた高性能GT。

 デザイナーは当時ギアのチーフスタイリストだったジョルジョット・ジウジアーロで、それは半年ほど前にデビューを飾っていたランボルギーニ・ミウラの直接のライバルと語られるほどに魅力的で高性能なGT(グランツーリスモ)だった。

 創業時から高性能で高級感のあるGTを生産したいと考えていたランボルギーニのフェルッチオ・ランボルギーニにとって、このギブリがどのような存在に見えたのかは想像に難くないが、実際にそれはミウラ、あるいはフェラーリの365GTB/4(デイトナ)の強力なライバルとなり得た。

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