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ライバルに揶揄されるし人気はイマイチだしで不遇のスカイライン・ジャパン! 最近「じつは名車じゃね?」と気付かれて人気上昇中だった (2/2ページ)

ライバルに揶揄されるし人気はイマイチだしで不遇のスカイライン・ジャパン! 最近「じつは名車じゃね?」と気付かれて人気上昇中だった

この記事をまとめると

■5代目スカイラインは「ジャパン」の愛称で親しまれた

■ドラマ「西部警察」で使用されたこともあり、いまでも根強いファンが多い

■当時はスペック不足からライバル車に挑発された不人気車だったが最近は人気が高まっている

5代目スカイラインは通称「ジャパン」!

 旧車好きの間で「ジャパン」と言えば、「C210系」の5代目スカイラインのことだとすぐわかりますが、そうでない人たちにとっては、「日本車なのに何でわざわざジャパンと呼ぶのか?」と疑問が浮かぶことでしょう。

 先に言ってしまうと、この「ジャパン」という愛称は、広告のキャッチフレーズから取られたものです。海外戦略車としての位置づけの「フェアレディZ」と異なり、「スカイライン」は日本のみで販売されるドメスティックな車種なので、その特色をよりアピールするために「SKYLINE JAPAN」と銘打って、日本国内で活きる性能に仕立て上げられたGTカーというイメージ広告を展開しました。それが後々に短縮されて「ジャパン」という愛称として定着しました。

スカイライン「ジャパン」とは、どんなクルマなのか?

 この「ジャパン」は、4代目の「ケンメリ」こと「C110系」スカイラインの後継車として開発されたモデルです。それまでは欧米のクーペなどをお手本として、曲面が魅力的なデザインをまとっていましたが、1980年代前後に起こるデジタルブームの雰囲気を受けて、直線基調のデザインに切り替わったのが外観の特徴になっています。

 後々になると、このデザインの転換が旧車好きの間で不評となってしまい、しばらく不人気車の扱いになっていた時期があるのですが、根強い「西部警察」のイメージと、日産旧車ファンに人気の高い「L型エンジン」をラインアップのメインに据えた最後のモデルということもあり、いまでは人気の車種に返り咲いています。

 先代の「ケンメリ」の代の後半から、世界的に押し寄せた環境問題に対する“排気ガス規制”に対応させるためにパワーダウンを余儀なくされてしまったため、現役時代の「ジャパン」は走りのよさがアピールポイントであるGTカーとしてはとても苦しい状況だったと思います。

 後期モデルから「ターボ」搭載となって、ようやく本当に速さを誇れる動力性能を得ることになりますが、前期モデルでは、ライバルである「トヨタ・セリカ」に広告で挑発を受けるくらいにエンジン性能競争で後塵を拝していました。

 また、それまでは価格が低いグレードに「L型6気筒エンジン」と同じ設計の「L型4気筒エンジン」を採用していましたが、代の中程に新開発の「Z型4気筒エンジン」が投入されました。それまで4気筒モデルは“廉価版”のイメージがありましたが、この「Z型」は1気筒あたり2本のスパークプラグを持つ高性能エンジンで、そのイメージを払拭する十分な性能をアピールしました。走りを求めるスカイライン好きのなかには、4気筒モデルのほうがノーズが軽くてコーナーで速いとそちらを好む傾向もあったようです。

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