
この記事をまとめると
■クルマを運転して目的地へ運ぶ回送ドライバーという仕事がある
■筆者がトラックの回送ドライバーのバイトに応募した
■面接時に聞いた業務内容の詳細や条件について解説する
トラックの回送ドライバーのバイトに応募
回送ドライバーという仕事があるのをご存じだろうか? 簡単に説明すると、クルマを運転して目的地へ運ぶ仕事なわけだが、回送にも種類がいくつかある。なかでも、もっともメジャーなのがレンタカーの回送かもしれない。しかし、レンタカー回送は拘束時間が長い割に賃金が安く、時給にすると数百円程度にしかならないとうケースもある。しかし、ひとりで働けるしメインの仕事は運転だけなので、気楽な仕事だったと語る経験者も多い。
そのほかにも大型免許所有者のみができる回送もあれば、埠頭内で船に積み込む輸出用のクルマをひたすら移動させるのも回送ドライバーの一種だ。
そんな回送バイトのなかでも普通免許(中型8トン限定)でOKという仕事がどんな仕事なのか面接に行ってみた。
回送ドライバーの仕事を探すには専用サイトを使うのが手っ取り早い。キーワードはもちろん「回送」だ。検索すればいくらでもドライバーの募集がヒットする。そこでじっくりと仕事内容をチェックするのだが、サイト内にはこんな文言が躍っている。
「普段では乗れない車両にも乗れるチャンス!!」
「業界の専門知識がなくても問題ありません」
「基本は運転のみ!」
「小旅行を兼ねて仕事ができます」
これはかなりラクな仕事なのでは? と思ってしまうのは当然だろう。そして、「力仕事なしで働きやすい!」というのもポイントが高い。ただし、説明文のなかに紛れていた「自走で納車後は公共交通機関を使用」というのが、落とし穴だった。
しかし、そんなことが事前にわかるはずもなく、さっそくバイトの面接を申し込んでみたのだった。
面接希望の旨をメールすると、30分ほどで返事が来る。指定されたもち物は、履歴書、免許証のみだ。さっそく面接会場に向かうと、そこは工業地帯が近くにあるこじんまりしたマンションの一室だった。出迎えてくれたのは30代後半くらいの男性で、通されたのは綺麗に片付いた普通のリビング。さっそく面接スタートだ。
最初に聞かれたのは「トラック運転できます?」だった。「そこそこの大きさなら」と答えたのだが、「具体的にはどれくらいの大きさまで運転経験がありますか?」と聞き返される。具体的にといわれても、そのサイズがわからなかったので「レンタカーで借りられるような? 4トン? 引っ越しとかに使うヤツですかね」と答えた。
そして次の質問が「毎月いくら稼ぎたいですか?」だった。これにはちょっと驚いた。金の話をする前に仕事内容を聞きたかったからだ。
とはいえ、聞かれたことには答えねばなるまい。相場もわからなかったが「できるだけ」と答えたが、返事はなかった。その後、仕事の内容を聞くことができたのだが、いろいろと想像と違っていた部分もあり、驚きの連続だった。