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「ETCをガマンって一体何の意味が……」旧車好き以外には理解不能な「究極の自己満」 (1/2ページ)

「ETCをガマンって一体何の意味が……」旧車好き以外には理解不能な「究極の自己満」

この記事をまとめると

■旧車・ネオクラ乗りが秘かに楽しむ「気づかれない」カスタムの数々

■当時モノへの異常なまでのこだわりや純正保護はまさに自己満足の極み

■誰のためでもなく自分の納得のためだからこそ趣味として成立する

旧車マニアのディープすぎる世界

 趣味の世界と自己満足の世界はニアリーイコールだといえます。誰も気づいてくれないけれど、本人は大満足。それでいいのです、趣味の世界なんですから。むしろ、人に見せびらかすためにエネルギーと時間とお金を注ぎ込みすぎて、あるとき「本当はなにがやりたかったんだっけ?」と、クルマ熱が冷めてしまうような事態は避けたいところです。

 そんなわけで今回は、「誰にも気づかれない究極の自己満足の世界かも!? 旧車やネオクラシックカーのオーナーが密かにやっているモディファイとは?」と題してまとめました。身に覚えのある旧車&ネオクラシックカーオーナーもいるのでは!?

●ナンバー灯は電球色のLEDにこだわる

 ひと昔前、ナンバー灯のモディファイといえば、青白く光らせるLED球が定番でした。とくに現行モデルだと雰囲気がガラリと変わる割に費用が安く抑えられ、なおかつ自分でもできる手軽さもあって急速に普及しました。しかし、旧車やネオクラシックカーに装着すると違和感しかありません。あとづけ感満載だからです。

 そこで登場したのが電球色のLED。本来のナンバー灯の色合いに近く、しかも長寿命。自然な色合いにこだわるオーナーも、納得してLED電球に交換する人が増えています。さらにこだわるオーナーは、ナンバー灯のカバーの部分にマスキングテープを貼り、明るさを調節。もはやオーナーにしかわからない自然な色合いを徹底的に追求するこだわり派も存在するのです。

●当時モノ(当時から売られているモノ)しか取りつけない

 旧車やネオクラシックカーのオーナーにとって外せないポイントのひとつに「当時モノであるか否か」が挙げられます。スマートフォンホルダーなんてもってのほか、愛車が現役当時に存在していたもの以外はすべて異物扱いです。オーディオが故障して使えなくても、経年劣化でパワーウインドウのスイッチが割れても、代替品に交換するより「当時モノ」であることが重要なのです。

 修理しないでそのまま使いつづけるか、まったく同じ規格の純正部品をネットオークションなどで入手し、オーナー自ら交換します。もともとついていた部品は処分せず、ストックパーツとして大切に保管するのはいうまでもありません。

●ETCは目立たないところに装着(または取りつけない)

 いまや、乗用車の9割近くに装着されているETC。旧車&ネオクラシックカーオーナーにとって、最大の妥協点というべきか、百歩譲ってこれだけは装着しているというオーナーもいることでしょう。

 ETCのアンテナをフロントガラスの上部などに貼りつけるのはやむを得ないとしても、ETC本体の存在は隠したい。そこで、グローブボックスのなかやダッシュボードの奥深くなど、配線も含めて可能な限り存在を消すことに注力しているオーナーは案外多いのです。その結果、ETCカードの抜き挿しが大変になり、無理な体勢を強いられた結果ぎっくり腰を誘発してしまうケースも。自己満足の世界もなかなかツラい。

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