
この記事をまとめると
■2016年にデビューしたテスラ・モデル3のセンターモニターは業界に衝撃を与えた
■今では12インチや14インチのモニターも珍しくない
■後席用としては30〜40インチ以上のモニターを搭載する車両もある
巨大化するセンターディスプレイたち
クルマの車内モニター、メーター、後席用ディスプレイがどんどん大きくなっている。振り返れば、2016年にデビューしたテスラ・モデル3がほとんどの機能を15.4インチのセンターディスプレイに集約。2020年ぐらいからは国産車も、たとえばトヨタ・ハリアーが12.3インチのセンターディスプレイ(ナビ画面)を採用。当時、その大画面にまるでタブレットが車内にもち込まれたかのような新鮮さ、感動を覚えたものだった。
しかし、今ではとんでもないサイズ、解像度のディスプレイが存在する。
まずはダッシュボードに組み込まれたモニターでは、アルファードの14インチ、テスラ・モデルSの”横長”17インチあたりはもはや驚くに値しないが、ポルシェ・タイカンのダッシュボードほぼ全面がディスプレイになる16.8インチになるとかなり新鮮。
が、それぐらいで驚いてはいけない。あくまで日本でフツーに買える車種としては、キャデラック・エスカレードの湾曲型大型OLEDディスプレイは、トータルでなんと38インチ! ダッシュボード上のほとんどすべてがディスプレイなのである。
さらにその上をいくのが、メルセデスベンツEQSだ。こちらはダッシュボード正面すべてが3分割の計56インチのディスプレイになっていて、そのサイズはメータークラスターが12.3インチ、センターコンソール部分が17.7インチ、助手席側コンソールが12.3インチというもの。
もう、未来の乗り物、自動車という感動そのものの、ド派手ともいえる世界がそこにある。とくにセンターの17.7インチディスプレイ(ナビ部分)の大きさは圧巻。運転席、助手席のどちらも大型ディスプレイ画面の恩恵にあずかれるのである。日本で買える市販車の前席用でもっとも大きいディスプレイを採用している1台がEQSだろう。
そこで思い出したのは、今はなきホンダの電気自動車、ホンダeだ。ある意味、インテリアの最大のウリだったのが、そのディスプレイで、メーター8.8インチ、後方確認用モニター6インチ、インフォテイメントディスプレイ12.3インチ×2という、合計45.4インチというスペクタルなサイズ、先進感の演出だったのだ。