
この記事をまとめると
■給油口の位置は法規とマフラー配置の関係で決まることが多い
■トヨタは特定の理由なく左に、スバルは構造上の理由で右にほとんどの車種で統一される
■給油口の位置はメーターの燃料計にある三角形の向きで確認できる
給油口の左右が統一されない理由とは
普段乗らないクルマに乗っていて、給油しようといつものようにガソリンスタンドに入るも、「あれれ、給油口どっちだ!?」と焦った経験をしたことがあるという人は少なくないのではないでしょうか。
そんなときにこう思ったことがあるでしょう、「なぜ左右どちらかに統一されていないのか!」と。右側通行の欧州などでも販売する車種ならまだわかりますが、左側通行が前提の国内専売モデルだけ見ても、左右がバラバラというのが現状。これはいったいなぜでしょう?
給油口の配置に関する一般的な見解
この件について基本となるのは、道路運送車両法の保安基準にある「燃料タンクの注入口及びガス抜口は、排気管の開口方向になく、かつ、排気管の開口部から300mm以上離れていること」という項目です。
万が一引火すると大事故に繋がってしまうガソリンタンクの開口部は、引火の原因となり得るマフラー(開口部)からなるべく遠くに配置しましょう、という「お触れ」が通達されているというわけです。
車両の設計において300mmという制約はけっして小さいものではないため、ある程度の必然として、マフラーの開口部とは反対の側面に給油口が位置することになります。
また、ザックリとした傾向ですが、マフラーの配置はできるだけ歩行者から離したいという意図から、日本では右側に、右側通行の諸外国では左にマフラーが配置されるという傾向もあるようです。ただ、左右どちらかにしなければならないという決まりはないので、結果的に統一はされていないようです。